GMS(大メコン圏)首脳会議、共同宣言を採択し実施計画を公表
2014年12月20日付 VietnamPlus 紙
ベトナム通信の特派員によると、グエン・タン・ズン首相ら関係各国首脳は12月20日、タイ・バンコクで開催されている第5回大メコン圏(GMS)首脳会議の一環として、リトリートの会合を開き、メコン地域の迅速で持続可能な発展、特にメコン川の水源の効果的で持続可能な管理と使用における協力について意見を交わした。会合で、ズン首相ら各首脳は、GMSは現在、国家間の発展の格差、国際社会への統合のレベルの違い、環境問題、気候変動などの大きな課題に直面していると確認した。そうした課題の解決に向け、各首脳は以下のような点で合意した。①2014-2018年の地域投資枠組み(RIF)の実施。②GMS協力と各国の国家発展戦略との結合。③GMS経済回廊の戦略と行動計画の実施。④輸送・貿易の円滑化に関する総合的な行動計画の立案。⑤地域の発展、特に中小企業の発展の推進。⑥気候変動や自然災害への対応をはじめとする環境分野での協力強化。⑦地域内の天然資源の保護・効果的開発。各首脳はまた、GMSと他のサブ・リージョンとの協力や、地域投資枠組み(RIF)の各プロジェクトへの資源調達の可能性についても議論した。
首脳会議は共同宣言を採択し、また、2014-2018年のGMS地域投資枠組み(RIF)実施計画に関する資料、地域電力調整センター(RPCC)設立に関する資料、GMS鉄道協会設立に関する資料、GMS交通戦略(2006-2015年)の評価報告などの各資料を公表した。
首脳会議では、次回第6回GMS首脳会議を2017年にベトナムで開催することも合意された。
首脳会議で、ズン首相は、GMSの今後の協力について、以下の4つの方向性を提案した。①GMSの協力において、経済・人・環境の3つの要素のバランスを確保する。②GMSの共同体意識を構築するため、加盟国間の誠意ある協力精神の必要性。③GMSの各プロジェクトに対する開発パートナーの積極的協力と更なる原動力を得られるよう、オープンな協力枠組みを形成する。④企業界の貢献、若い世代のGMS協力への積極的参加を奨励し、呼びかける。ズン首相の以上の提案は首脳会議で高く評価された。
首脳会議のかたわら、12月19日にはGMS投資フィーラム、GMSビジネスフォーラム、GMS青年フォーラム、そして、企業の代表や投資家、開発パートナー、GMS各国高官、GMS各国の青年代表、アジア開発銀行(ADB)らが参加したGMS開発パートナー会合が開催された。各フォーラムでは、地域が直面している環境や気候変動などの課題が強調され、そうした課題に対処するためにも、協力をより推進するよう、各国政府への呼びかけが行われた。
同日午後、第5回GMS首脳会議を成功裡に終えたズン首相は帰国に先立ち、合弁企業Vietjetタイ社のオープニング・セレモニーに出席し、また、タイ・ベトナム友好協会のPrachuop Chayasan会長、AmataグループのVikrom Kromadit取締役会長と会見した。さらに、タイ石油公社PTTのPiyasvasti Amrannand会長、セントラル・グループ(CG)の幹部らと会見した他、在タイ・ベトナム大使館を訪問した。
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( 翻訳者:石井恵梨 )
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