ベトナム、地雷処理にアメリカが支援を推進することを期待
2015年01月27日付 VietnamPlus 紙
1月27日、ハノイで、ベトナム友好協会連合会に属する越米協会が、ベトナムとアメリカの人民の協力・交流についての座談会を開いた。
これは、2015年で初めての両国人民の協力交流座談会であり、両国間の外交関係樹立が今年で20周年となるのを記念する活動の一環である。
越米協会主席グエン・タム・チエンと、米国ベトナム参戦退役軍人会の副主席マーシャ・L・フォー女史が座談会を主宰した。
座談会には、ベトナム平和発展基金、国防省、ヴァン・カイン友好村、ベトナム枯葉剤被害者の会、ベトナム退役軍人会の代表が出席した。
米国ベトナム参戦退役軍人会のメンバー、在ベトナムの幾つかの米国NGOの代表、アメリカ人の友人達、在ベトナムの幾つかのアメリカ企業の代表らもまた出席した。
座談会で、グエン・タム・チエン氏は、これは両国の代表がこれまでの各活動、プログラム、活動案、人民協力を評価し、過去を閉じて未来に向かうのに貢献し、両国関係を全面的なパートナーシップに則って多面的に発展させる機会だと強調した。
マーシャ・L・フォー女史の次のように述べた。「ベトナム・アメリカの人民の協力はもっとも基礎的レベルで両国の関係を築く助けになります。それらは、個人間と、ベトナム人コミュニティとアメリカ人コミュニティの間の直接的関係です。私たちは両方の側が関心を持っている多くの問題について率直に議論することができます。国家の基礎的な土台となるのは人民です。私は、これがとても重要な関係で、両国の相互理解を促進する助けになると考えます」
各代表は、過去20年で、政治と安全保障、通商と投資、人民外交、環境での協力…などの両国間の協力分野は積極的に発展してきたと認識している。
顕著なのは、経済・通商関係で、2014年後期には300億USドルに達し、これは1994年の時点と比べて130倍になる。
教育での協力も、顕著な協力分野の一つだ。両国の人民協力は、両国間の関係正常化の過程に重要な貢献をした。
座談会で、両国の各代表は、戦争によって残された諸問題の克服における各活動、プログラム、活動案を評価した。
枯葉剤/ダイオキシンと地雷の後遺症は戦後も依然として大きな問題で、狭くはベトナム退役軍人の家族の生活に、広くはベトナム社会に強い影響を及ぼしている。
各代表者は、枯葉剤/ダイオキシンの後遺症が被害者の遺伝子に作用を及ぼし、後の各世代に遺伝していることを証明する研究をすべきであるとし、被害者と後の各世代の関係とこの毒物による症状を受けている各世代のための治療問題を調べるための研究を遂行し、ダイオキシン汚染地区の除染を引き続き促進すべきだとした。
現在、ベトナムとアメリカはダナン空港での除染を協力して共同で行っており、枯葉剤/ダイオキシンの被害を受けた人を持つ家族の生活の支援と改善の措置も取っている。
地雷の後遺症克服の件については、戦争は過ぎ去ったが、戦後もベトナムに残っている地雷の数はまだとても多い。ベトナム政府は地雷後遺症克服指導委員会を設立し、世界中の多くの組織や国家からの支援を受けている。
毎年ベトナムは、地雷撤去、地雷被害者のための救済、支援、リハビリ、職業訓練、定住のために数千億ドンを割いている。
しかしながら、限られた財政力に比して地雷汚染面積は広大で、ベトナムは、この活動を推進するために人手、資金、技術の支援を引き続き受けられることを期待している。
各代表は、地雷処理対策は、地雷での災難を最小限にする予防措置についての人民への宣伝とともに、更なる推進が必要だとした。
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( 翻訳者:渡部文 )
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