対中貿易赤字は年初2か月間で50億ドルを超える
2015年03月12日付 VietnamPlus 紙
商工省の報告によれば、2015年の年初2か月間で、越中間の貿易不均衡は前年同期比で引き続き拡大している。
具体的には、2014年1月に44億8,200万米ドル、また2月にベトナムは中国から30億米ドルを輸入し、2か月間で貿易赤字は74億8,200万米ドルに上った。
反対に、2月、ベトナムから中国に9億9,700万米ドル輸出され、年初2か月を合計すると、輸出額は23億1,200万米ドルに達する。
このように、本年年初の2か月間で対中貿易赤字額は51憶7.000万米ドルに上り、前年同期比で約28億米ドルよりも高い数字となっている。
原材料のかたちで中国へ輸出するベトナム製品は、完成品として輸入されている。例えば、ベトナムは天然ゴムを輸出し、中国の自動車タイヤを輸入する。あるいは石炭、鉱物を輸出し鉄鋼を輸入している。
ベトナム電力グループ(EVN)によれば、毎年ベトナムは、北部13省に電力を供給するため、数十億キロワット分を中国から輸入しなければならない。
EVNは2013年に中国から32億キロワットを輸入しなければならなかったが、2014年の輸入電力量は22億9,000万キロワット、2015年は18億キロワットに減少する見込みである。
ベトナムプラスとベトナム・中国間の貿易不均衡について意見交換した商工省貿易促進局のブイ・フイ・ソン局長は、国内製品の生産力がニーズに対応していないため、企業は安価で良質な製品の供給市場である中国から、生産材料を輸入しなければならないと述べる。
こうした現状にあって、単一市場からの輸入依存を減らすため、商工省は輸出入戦略に関する計画を策定した。それによれば、その最大の解決策は企業が抱える問題を解決し貿易促進策を強化することである。
現在、ベトナムは巨大市場への輸入を拡大し輸出入市場の多角化を目指すべく、多くの輸出促進活動を行い、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)、自由貿易協定(FTA)など各種貿易協定の締結準備を進めている。
最近、商工省は、外国から輸入しなければならない原材料を減らしこれに代替するよう現地調達率を高めるため、政府へ裾野産業発展に関する決議案を上程した。
2012年にベトナムは中国から総額287億8,400万米ドルを輸入している。2013年には369億3,700万米ドル、2014年には438億6,700万米ドルに達し、2013年と比べて69億3,000万米ドル増加している。
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( 翻訳者:佐久間るみ子 )
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