ホーチミン市は2015年に市民の医療保険加入率76%に向け奮闘
2015年03月13日付 VietnamPlus 紙
3月13日、保健省のグエン・ティ・キム・ティエン大臣は、改正医療保険法および病院の患者過多状況の改善と医療サービスの質の向上について、ホーチミン市人民委員会と地域の各医療機関との間で協議を行った。
ホーチミン市における病院の患者過多状況を改善する2014年の活動結果の報告について、同市保健局のタン・チー・トゥオン副局長は、同市内の各医療機関の状況は、2013年に比べると、平均的な診療所における患者数が緩やかな増加にとどまった。
病院の患者過多状況を改善するため、同市の医療部門はベッド数の増加、新規病院の建設、病院のグレードアップ、私立病院体系の発展など、多くの対策を実施した。
2014年の区、県の病院、診療所の患者数は、2013年に比べ6~36%増加し、このうち6歳以下の小児患者数は9~35%増加している。
今後、同市の医療機関は、ホーチミン市小児病院、第二ガン病院、整形外科病院、クチ地域総合病院、ホックモン総合病院など新規の病院建設、トゥードゥック地域総合病院、ファム・ゴック・タイック医科大学病院などのグレードアップ等の重点プロジェクトの建設の進捗度を早めることなど、各種の対策を決然と足並みを揃えて引き続き実施する予定である。
トゥオン副局長は、ロードマップによれば同市は医療保険の診療所と地域のホームドクター(訳注:ここでのホームドクターは、医学的技能の専門性にとらわれず、患者と地域住民の健康問題を幅広く担当する家庭医療の分野に従事する「家庭医」に相当)活動の質を確保するため、地域に少なくとも2人の医師を置く対策を強化すると述べた。
改正医療保険法によれば、同市社会保険局のリュー・ティ・タイン・フエン副局長は、2014年に全市内で550万人(人口の69.18%)が医療保険に加入している。
同市の2015年の目標は、人口の76%が医療保険に加入することである。
しかし改正・補充医療保険法を実施するなかで、家族から独立するも戸籍から除外されないまま別の地方に移動し、新たな居住地で医療保険カードを購入するニーズがないまま生活をはじめる場合に、それは医療保険への加入対象外という理由にならないなど、世帯に沿った医療保険に関しては課題が残る。
現在、多くの貧困世帯には医療保険カード購入費用の70%が補助されているが、家族全員がカードを購入する費用は十分でない。
協議において、ティエン大臣は、病院の患者過多状況の改善と患者に対するサービス向上、各地方病院の強化、幹部の人事異動(の推進)、病院のベッド床の増加に向けた市の努力を高く評価した。
ティエン大臣は、市の医療部門のインフラ設備改善とサービス向上に向けた対策に同意するとともに、市に対し、引き続き医療部門用の土地を増やしていくよう求めた。
改正医療保険法の実施について、ティエン大臣は、現在、ホーチミン市民の医療保険加入率が全国の加入率71.6%と比べるとやや低い割合にとどまっていると指摘した。
全国民の医療保険加入を目指し、保険加入を円滑に進め加入率を増加させるべく、市は医療保険に参加できる市民の割合を増やしていく必要がある。医療保険法は、人々の医療保険カード購入に向けた、人々のための最高の権利であるという考え方に基づかねばならない。
地方レベルの診療所の効果を向上させるため、街区の各医療機関に2名の医師を配置するとの提案について、ティエン大臣は、予防医療センターの診療所の質の向上に注力する必要があると述べた。
その一方で、市は引き続きホームドクターモデルの強化、診療に訪れた患者に対する信頼の醸成、地方の病院の患者方状況の改善を行っていく。
同日、ティエン大臣は、改正医療保険法の実施業務について協議するため、ホーチミン市ビンタイン区14街区人民委員会、ビンタイン区病院を訪問した。
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( 翻訳者:佐久間るみ子 )
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