和歌山県知事の訪越:ベトナム農業の支援に高度な技術の応用を提案
2015年03月11日付 VietnamPlus 紙

 3月11日、チュオン・タン・サン国家主席は仁坂吉伸和歌山県知事率いる日本からの訪越団と会見を行った。
 会見において、サン国家主席は、和歌山県と農業・農村開発省との間の農業および水産業に関する協力の強化と拡大を目的とするこのたびの仁坂知事と一行の訪越に歓迎の意を述べた。
サン国家主席は、IT技術の応用、人材開発、農業貿易と加工サービスの推進に関する和歌山県からの提案を高く評価するとともに、ベトナム農業の発展を支援する上で、両国の中央から地方までの緊密な協力を通し、日本の先進技術、経験、知見が導入されるものと確信すると述べた。
 サン国家主席は、養殖、栽培、稲の生産、農林水産加工の各分野への日本からの直接投資を奨励すると明確に述べた。
 サン国家主席は、和歌山県との間で頻繁な情報交換を行い、和歌山県が引き続きベトナムの各地方に生産品の付加価値を高める支援を行うよう求めた。
 仁坂知事と一行は、近年日越関係が全面的な協力関係を深めていることに喜びの意を表明し、いずれの側にとっても共通の利益をもたらすよう希望すると述べた。
 仁坂知事は、食用果物栽培とマグロの養殖の分野における和歌山県の伝統的な強みについてサン国家主席に紹介した。その上で同知事は、各日本企業とベトナムの各地方省との連携のため環境を整備し、ベトナムが、IT技術を導入し、生産・収穫から流通までの農業食品の価値を高めるべく支援を行っていくと強調した。
 また、仁坂知事は、貿易、観光交流の強化、日本で働くベトナムからの人材の受け入れ、ベトナムにおける日本の農産品加工工場の拡充に関する内容を強調した。

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( 翻訳者:佐久間るみ子 )
( 記事ID:1298 )