アメリカ、南シナ海紛争の平和的解決を支持
2015年05月18日付 VietnamPlus 紙
アントニー・ブリンケン国務副長官は、アメリカは南シナ海における紛争を、1982年の国連海洋法条約および南シナ海における関係国の行動に関する宣言(行動宣言)を初めとする国際法や国際基準に基づき、外交ルートを通じて、平和的に解決することを支持していると確認した。
これは、5月18日に行われたファム・ビン・ミン副首相兼外相との会談で、アメリカのアントニー・ブリンケン国務副長官が言及したものである。
会談で、ファム・ビン・ミン副首相兼外相とアントニー・ブリンケン国務副長官は、2013年7月の包括的パートナーシップ関係構築以降の二国間関係の進展について検討した。また、外交関係正常化20年記念の関連行事の開催に向け緊密に協力していくことで合意した。その中には、2015年内に予定されているグエン・フー・チョン書記長のアメリカ公式訪問や他の高級レベルの相互訪問などがある。
ファム・ビン・ミン副首相兼外相は、アントニー・ブリンケン国務副長官を初め、アメリカの国務省や国家安全保障会議がこれまで、ベトナムと緊密に連携して、二国間の協力を推進し、ベトナムの高級訪問団の訪米を受け入れたことを高く評価した。ファム・ビン・ミン副首相兼外相は、アメリカに対し、引き続きベトナムと緊密に連携し、両国の包括的パートナーシップ関係をより広範に、より実質的に、より効果的に発展させ、両国国民の利益に奉仕し、地域の平和と安定の維持、協力、発展に貢献するよう提案した。
会談に際し、ファム・ビン・ミン副首相兼外相は、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に対するベトナムの決意を再確認し、交渉が当初の計画通り、順調に進み、早期に妥結するよう、アメリカ議会が大統領に対し貿易促進権限(TPA)を早期に認めるよう希望した。
アントニー・ブリンケン国務副長官は、二国間関係が前向きかつ実質的に発展し、両国の外交関係正常化20年記念の関連行事が多々開催されている中で、ベトナムを訪問できたことに対し喜びの意を述べるとともに、アメリカ政府はグエン・フー・チョン書記長のアメリカ公式訪問を非常に重視し、国務省および関係省庁が訪問の成功に向けて積極的に準備を進めていると強調した。
アントニー・ブリンケン国務副長官は、アメリカ国務省は2013年の米越共同声明の中で挙げられている9つの分野、特に経済・貿易・投資、科学・技術、教育・訓練、戦争が残した課題の解決-などの重要分野を初めとした協力を効果的に推進すべく、ベトナムと引き続き協力していくと強調した。同時に、両国が利益や関心を共有する地域や世界の諸問題の解決においてもベトナムと協力する用意があると強調した。
さらに、アントニー・ブリンケン国務副長官は、TPPは21世紀のハイ・クオリティーで包括的な経済協定であり、協定が発効すれば、協定のメンバー国に利益をもたらし、地域における経済連携の推進や、平和、安定、協力、共栄といった趨勢の維持にも大きく寄与するものだと強調し、交渉の妥結に向け、両国が引き続き積極的に協力していくよう希望した。
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( 翻訳者:高木陽奈子、榛澤萌 )
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