ビナミルクのマイ・キェウ・リエン会長、日経アジア賞受賞
2015年05月20日付 VietnamPlus 紙
ビナミルク社取締役会長のマイ・キェウ・リエン氏は第20回日経アジア賞を受賞した。
受賞式は5月20日に日本の首都、東京で行われた。この日経アジア賞は経済、科学、文化の3部門で特に優秀な実績を収めた人に贈られる。
地域や世界にいかに貢献したのかという観点から、マイ・キェウ・リエン氏は「経済・経営改革」部門で唯一の受賞者となった。
中国科学院高能物理研究所所長の王貽芳氏が「科学技術・環境」部門で受賞した。「文化・社会」部門では香港(中国)に拠点を置くアジアユースオーケストラが受賞した。
受賞式のスピーチでマイ・キェウ・リエン氏は「この受賞は私個人だけでなく、ビナミルク社全体にとって非常な名誉です。5000人以上のビナミルク社員の40年にわたる努力・貢献と創造性が国際社会に認知されたということなのです。ビナミルクは栄養のあるものや人々の生活を支える栄養・健康製品におけるベトナムナンバー1の信頼の象徴になるという使命を果たすという思いをより強くしていく」と述べた。
彼女はまた、日本のUNICEFを通じて地震の影響を受けているネパールのこどもたちに対して賞金の300万円を寄付すると述べた。
日経アジア賞は1996年、日経新聞(日本経済新聞)の創刊120周年を記念して、創造性・独立性や、世界的視野、アジアの発展と繁栄への積極的な貢献など十分な資質にとんだ個人・団体を讃えるため、創設された。
日経新聞は、ベトナムにおける乳製品市場の開拓者でありアジアで尊敬される女性の経営者であるマイ・キェウ・リエン氏の貢献と成功を高く評価した。ビナミルクは、ベトナムの消費者が健康的な栄養食品の必要性を考える一助となった。
フランスに生まれ、ロシアで学んだ後ベトナムに帰ったマイ・キェウ・リエン氏は前身が南部ミルク・コーヒー会社であったビナミルクに1976年の創業以来関わってきた。長年業務に従事し、リーダーとなる中で、マイ・キェウ・リエン氏はビナミルクが国内のトップブランドの一つとなり、国際市場での地位を得ることに貢献した。
今年の第1四半期においてビナミルクの製造事業は、売上純利益が80兆75億ドン、前年同時期に比べ15.6%増加を記録した。税引後利益も68兆3000億ドンと、12.6%増加した。
アメリカにおいてビナミルクは、カリフォルニア州で最大の乳製品業者の一つで、カリフォルニア州ロサンゼルスの学校における乳製品プログラムに製品を供給しているDriftwoodの工場の株式を70%取得している。
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( 翻訳者:旭泰広、添田樹紀 )
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