５月17日午後、国会議事堂において、グエン・シン・フン国会議長が、訪越中のジョン・マケイン上院議員と会見を行った。
　フン国会議長は、マケイン議員と訪越した米国議員団を歓迎し、一行の訪越は双方の協力と発展関係をふり返る機会であると強調した。
　フン国会議長は、マケイン議員を含む双方の国の議員による前向きな貢献を以て、これまでの間に越米間の貿易・投資関係においては顕著な成果を得たことを強調した。両国は、それぞれの国の共通の利益と世界の平和と発展のため、各分野において包括的な関係を拡大してきた。
　フン国会議長は、米国議会が早期にベトナムとの環太平洋パートナーシップ協定（TPP）批准を支持することに期待を表明した。それを通じ、二国間の経済関係と国防・安全保障関係が推進され、双方が共に関心のある地域と世界の諸問題についての意見交換が強化されるだろう。
　フン国会議長は、ベトナムは常に積極的かつ主体的に国際社会に参入し、アメリカをはじめとする世界各国の友人であり信頼できるパートナーとなる用意があると強調した。ベトナムは、民族独立と領土主権に対する外国からの干渉に反対した米国議会の支持を歓迎し、感謝する。ベトナムは、アメリカが地域と世界の平和維持に貢献し、南シナ海と同様にアジア太平洋地域における治安と航行の安全をめぐる脅威と衝突を避けるために積極的に声を上げることを期待する。
　マケイン議員は、二国間関係が良好に発展しているなか、ベトナムを再度訪問できたことに喜びの意を表した。また同議員は、TPP協定は米下院を通過する必要があるものの、早期に完了し、加盟国間の経済、貿易の発展に向け有利な環境を整備するものとなるだろうとの楽観的な見方を示した。
　マケイン議員は、越米が参加各国と共にTPP協定について早期に合意に達し、それを通じ、二国間関係が促進され、両国国民に着実な利益をもたらすよう望んでいる。
　マケイン議員と米国議員団の各メンバーは、南シナ海における状況について憂慮の念を表明し、あらゆる相違は、国際法を尊重し平和的方策によって解決されねばならないと述べた。

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（ 翻訳者:松本美里、李品萱 ）
（ 記事ID:1545 )