ベトナムの看護師・介護士候補生のための日本語講座開講
2015年05月30日付 VietnamPlus 紙

 ベトナム通信社日本特派員によると、151人のベトナム人看護師・介護福祉士候補者がARC(アークアカデミー日本語学校)の日本語講座プログラム開講式に参加した。
 開講式は5月29日に千葉県にある幕張国際研修センターで行われた。
 開講式に参加したのはベトナム人候補者達の他に、日本外務省の職員、在日本ベトナム大使館幹部、ARC日本語学校執行部、また日本のいくつかの病院・医療機関の関係者である。
 これは日本ベトナム経済連携協定に基づいて日本に来た看護師・介護士候補生の第2陣である。
 式でのスピーチで、在日本ベトナム大使館のグエン・ザー・リエム労務担当参事官は、研修協力プログラムと看護師や介護士の候補生の採用を進めていくことの重要性を高く評価した。
 リエム氏によると、このプログラムは日本の各病院や老人養護施設での治療・介護事業における協力分野を拡げるものである。日本語教員と担当組織によると、2014年に日本に渡った138人の看護師・介護士候補生は、好成績を残した。
 リエム氏は第二陣も自分自身のためだけでなく、次の研修生たちのために、引き続いて実力を発揮し、学習や業務の中で最も良い成績をおさめることに全力をあげ、同時にベトナムと日本両国民の相互理解に貢献することを望むとした。
 計画では、6月1日~7月25日の間、候補生たちはARC日本語学校で2か月間日本語の授業を受ける。主に、業務に必要な専門用語と会話に注力する。その後、候補生たちが実際に医療機関で働き始める8月6日までに技術入門研修を日本国際厚生事業団(JICWELS)が行う。
 ベトナム通信社の質問に対し、看護師候補生のグエン・ヴァン・チュンさんは、看護師・介護士候補生たちはまずは、日本で長く働くための最低条件である国家資格を獲得するため、看護師国家試験に向けて日本語と看護の専門をさらに学ぶと述べた。
 日本に来る前に、候補生たちはベトナムで看護師の資格を取得しており、国内で2年間の日本語学習プログラムに参加する。国際厚生事業団専務理事の角田隆氏は、同事業団は医療機械の使い方や必要な知識の獲得など、国家認定試験のために必要なあらゆる見識を候補生たちに研修させ、試験対策講座を実施すると表明した。
 日本外務省の南部アジア部の安藤重実氏によれば、日本の人口は急速な高齢化の過程にありヘルスケアが非常に重要な問題となっており、ベトナムの看護師・介護士候補生を育成し受け入れることは日本にとって重要な意義がある。安藤氏は、このプログラムがベトナムと日本のより良い関係に実質的に貢献することを期待している。

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( 翻訳者:旭泰広、奥山貴子、添田樹紀 )
( 記事ID:1560 )