ベトナムはまだMERS感染者は出ていないが、広がる危険はある
2015年06月16日付 VietnamPlus 紙
この時期まで、ベトナムにおいてMARSに感染したという報告は確認されていない。しかし韓国、中東の国々などと交易・旅行で交流が非常に多いわが国では、入り込んで感染する危険性は十分にある。
これは、今日6月16日午後に行われた記者会見における保健省の見解である。
また保健省の統計によると、6月15日までで、世界保健機関の報告では26か国で1,313件の感染を確認、うち460件が死亡したという。
MARS感染患者が出た国の多くは中東地域にある。サウジアラビア、アラブ首長国連邦では、新たに感染したというケースがいまだにあるという。
アジアでは、マレーシア・フィリピン・韓国・中国で発見されている。
韓国では、初めて感染のケースが確認された5月20日からの6月15日までの一か月間に150件の感染が確認され、うち16件が死亡した。
刻々と変化する伝染病の情勢を前に、またMARS感染がベトナムに広がる可能性を前にして、保健省はベトナムでMARS感染者が発生した際に、対処できる解決策を用意する態勢にあり、また同様に伝染病感染の予防策を多く備えている。
保健省は対MARSウイルス計画を用意し、対伝染病活動の展開に関連する各部門と協力するとした。保健省はまた各地方に対し伝染病についての宣伝業務を指導・強化するよう提議した。
北部地方、南部地方、中部地方、中部高原地方において、対MARSウイルス即応チームが設置され、伝染病予防に努める覚悟である。
今後保健省は引き続き、国境ゲート、コミュニティ、医療機関において疫病的要因で具合のわるい人を早期に発見し隔離する監視活動を推進していく。
保健省はまた、あらゆる状況に応じた処理ができるよう人材、機材を増強して、検査能力を強化するとした。
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( 翻訳者:菊地紗希、安井理絵 )
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