市場で売られている80%の食品は、食品安全検査を受けていない
2015年06月25日付 VietnamPlus 紙

 6月24日午後、ヴー・ドゥック・ダム副首相は、ベトナムにおける食品の安全衛生の保証の問題について、各援助機関や国際機関との会談を設けた。
 保健省に属する食品衛生安全局によると、近年、食品の安全問題は党、国会、政府に関心を持たれ、強く指導されている。
 そのため、2012年のはじめ、政府首相は2030年を見据え2011−2020年期の食品安全の国家戦略を許諾した。
 その中で2015年までの目標として「70%の生産者・加工・販売業者、80%の管理者、79%の消費者が食品安全についての知識を持ち、正しく実行すること」、「100%の地方自治体が食品管理システムを完備する、100%のスーパーマーケットが食品安全検査を受ける」、「50%の市場(自然発生した市場は含めない)が整備され安全検査を受ける」などが挙げられた。
 ベトナムの多くの家庭は浄水器を所持しており、また日常的に食材供給源に清潔な食品店を選んだり、安全のため田舎に食材供給源を見つけたりしているという話を共有したうえで、ヴー・ドゥック・ダム副首相は「現在小規模な市場で売買されている食品の80%は食品安全衛生に関する十分な検査を受けていない」と述べた。
 900万軒ほどの農家から成る農産物・食品の供給源は、主に経験に頼って生産をしており、肥料や、農薬、成長促進剤の使用について知識と意識が不足している。
 輸出やスーパーに卸すために大規模に生産されている農産物や食品は、ふつう品質・食品安全が保障されており、問題があった場合はすぐ対処されるが、外の市場で売っている食品はこの限りではないとヴー・ドゥック・ダム副首相は述べている。
 ヴー・ドゥック・ダム副首相は「外の市場で売っているものとスーパー内で売られているものの質の違い」「農薬、成長促進剤の密輸の事態の収拾」「農産物・食品内の残留農薬量の制限」といった食品安全の問題の解決の他に、農産物・食品の生産、市場の流通の仕組みの部分に特に関心を持つ必要があると述べている。
 流通過程における食品の安全性の確保については、副首相が以下のように提案した。「長期的には、スーパーマーケットの系列による流通システムを迅速に発展させる必要がある。それと同時に、新鮮で衛生的な食品を供給する農家の組織網を構築する必要がある。短期的には、検査を容易にするために、市場での食品安全検査の移動式機器の設置を引き続き展開する必要がある」
 ヴー・ドゥック・ダム副首相は保健省と農業・農村開発省、工商省に食品の衛生安全を調べる検査センターや検査室を科学研究機関と協力して全て調査し、一歩ずつ改善する計画を立て、各センターの能力を強化するよう要請した。
 副首相の意見に同意し、各援助機関や国際機関の代表は、各省庁がより強く結束し、食品の衛生安全に関連するODA案件や優遇借款の各プロジェクトを厳格に実施し、質と進捗スピードを守るよう求めた。

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( 翻訳者:奥山貴子、高見彩華 )
( 記事ID:1646 )