韓国、ベトナム人労働者を騙すルートを摘発
2015年06月24日付 VietnamPlus 紙
6月23日、韓国の首都ソウル市から南に約400キロ離れたキョンサンナムド(慶尚南道)県トンヨン市の地方警察庁は、40億ドン(約18~19万米ドル)以上を騙し取ってベトナム人を韓国へ連れてくる詐欺ルートを摘発し、8名のベトナム人女性を逮捕した。
国営ベトナム通信社記者によると、上記8名の容疑者のうち、結婚して韓国へ渡り現在韓国籍である37歳の女はこの詐欺ルートの主犯格とされる。
2014年6月、容疑者たちは「架空会社」を設立し、ネット上で在韓国ベトナム人コミュニティに500万~900万ウォン(約100~180万ドン)の費用で労働ビザを発行して、ベトナム人が韓国へ渡ることができるとの広告を出した。また、27歳の女はブローカーの役割を果たし、その他6名の女は韓国で働きたいベトナム人を探し、紹介する役割を担っていた。
こうした手段で2014年6月から12月までに容疑者たちは、143人のベトナム人から2億1,000万ウォン(約42億ドン)を騙し取った。容疑者たちが紹介料として50万ウォン(約1,000万ドン)を受け取り、残金は主犯格とブローカーがベトナムにいる家族に送り、に支払った残金は、主犯や仲介者がベトナムにいる家族に送金し、自分たちで贅沢に使っていたという。
トンヨン市で生活し働いている複数のベトナム人被害者の告訴状に基づき、地方警察は捜査を進め、この詐欺ルートに関わった容疑者を逮捕した。現在、地方警察はこの事件を立件し、主犯格と仲介者を含む7名の容疑者を拘留しており、その他5名の容疑者の捜査を続け、残り1名は現在立件されていないが、韓国から出国することを禁じられている。
それより前、今年4月にも、韓国南部のプサン市警察は同様にビザを利用して1億5,000万ウォン(約30億ドン)を37人のベトナム人から騙し取った疑いで6人の容疑者を逮捕している。
しかし、現在も一部のインターネット上や在韓国ベトナム人フォーラムには同様の形式・内容の仲介サービスに関する広告や告知が出ている。このような騙しの手口の被害者とならないよう、各関係機関は人々に警戒を呼び掛けている。
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( 翻訳者:榛澤萌 )
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