WTO、ベトナムの貧困撲滅の成果を称賛
2015年07月02日付 VietnamPlus 紙

 世界貿易機関(WTO)と世界銀行(WBG)のグループが共同編纂した書籍『貧困撲滅における貿易の役割』の発刊に際し、発表のなかで、WTOのロベルト・アゼベド事務局長は、ベトナムの貧困撲滅の成果は見習うべき鑑として称賛した。
 1990年代初頭から2012年までに、ベトナムのGDPに占める貿易の割合は倍増した。この間、極貧生活下にあるベトナム国民の割合は60%以上から3%以下に減少した。
 アゼベド事務局長は、ベトナムの貧困撲滅の成果は、貿易と発展の緊密な連関性を示すと同時に、この間の経済成長に対し貿易が果たした役割を確認するためのきわめて重要な証左であると強調した。
 同事務局長によると、貧困撲滅における貿易の役割は、経済成長、貧困撲滅および貿易という複雑な関係のなかで検証し、それと同時に、貿易機会がもたらす利益に付随して貧困層が直面せざるを得ない試練も確認しなければならない。
 アゼベド事務局長は、明らかに貿易活動はベトナム国民の生活をよい方向に変えたと強調した。
 上記の出版物の紹介のなかで、WTO のトップとWBGのジム・ヨン・キム総裁は、WTOと世界銀行は常に足並みを揃えて共通の目的に向かっており、経済発展の推進と全世界の人々の生活改善に貢献していると強調した。
 両組織のトップは、今日の重要な国際参入の時代において、各国は、極貧の撲滅という目標を達成するため、貿易を通じ、特に最貧困者をはじめとするすべての人々を支援する必要があると強調した。
 多くの進展が見られるにもかかわらず、現在でも1日に1.25米ドル以下で生活する人が、全世界の人口の約15%である10億人近く存在している。
 現在、国際コミュニティは2015年より後の発展に関するプログラムに集中している。それによると、2015年は貧困の終焉を目指す戦いのターニングポイントとなる年と見なされている。

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( 翻訳者:窪田真人 )
( 記事ID:1665 )