2015年10月６日、環太平洋パートナーシップ協定（TPP）交渉の合意を前に、ベトナムとしての見解について問う記者からの質問に対し、ベトナム外務省のレー・ハイ・ビン報道官は次のように答えた。
　「2015年10月５日の米国アトランタにおける公平で、包括的、かつ高い基準を満たした環太平洋パートナーシップ協定（TPP）の合意に際し、ベトナムは、困難に立ち向かう各加盟国の決然とした態度を歓迎するとともに、各国の柔軟性と創造性を高く評価する。
　東アジア地域包括的経済連携（RCEP）、環太平洋戦略的経済連携協定（TTIP）など既存の他の協力・連携の枠組みとともに、TPPの合意は重要な萌芽であり、アジア・太平洋における重層的な連携の方向性を促進し、平和的で安定した環境の維持とダイナミックな発展に寄与する。
　TPPによって、ベトナムと、世界および地域の主要なパートナー国間の協力可能性が拡大、深化すると同時に、ベトナムが原材料の市場と供給源の多様化に貢献し、地域とグローバル世界のバリュー・チェーンと生産ネットワークに一層深く参入することができるだろう。
　協定の署名と批准の準備にあたり、ベトナムとして、TPPの約束を厳格に実行しその利益を効果的に活用すべく、引き続き国内で準備を進め、各地方と企業に対し（TPPに関する）理解の普及と能力向上を強化していく。」

Tweet

この記事の原文はこちら

　同じジャンルの記事を見る

（ 翻訳者:高見彩華 ）
（ 記事ID:1909 )