ベトナム人女性の社会的地位は日増しに向上
2015年10月06日付 VietnamPlus 紙
10月6日、ベトナム婦人連合会は、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関(UN Women)との共催で、「婦人、平和、発展」国際フォーラムを開催した。
今回の国際フォーラムは、婦人運動における経験を共有し情報交換を行うこと、また、北京で開かれた第四回国際婦人会議において示され、持続可能な開発目標(SDGs)の中で再確認されたように、「平等、発展、平和」の目標のため、各国婦人間の相互理解、団結、友好、協力を強化することとの目的を以て開催された。
一方で、フォーラムは、世界の友人たちにベトナムの国土、ベトナム人およびベトナム人女性について紹介し、中でも30年にわたるドイモイの成果、婦人運動とベトナム婦人連合会による活動の実績をアピールする機会でもある。
6日から7日にかけて行われたフォーラムでは、北京行動綱領の実行状況と、持続的な発展に関する2030年の議事プログラムにおけるジェンダーの項目について意見交換を行うセッション、婦人に対する伝統的および非伝統的な試練、平和の建設と維持、特に平和のための文化建設における婦人の役割について集中的に討議された「平和・安全保障シンポジウム」、発展の中で婦人が直面する課題について討議する「婦人と発展シンポジウム」、および各分野、中でも経済分野における婦人の平等かつ効果的な参画と主体的な参加の確保するための各種政策・イニシアティブについて討議するセッションが行われた。
フォーラムは、「平等、発展、平和」のための国家、地域および世界の各女性組織間の協力と統一行動をコミットする共通認識を示した全体文書を発出する予定である。
フォーラムでの発表において、ベトナム祖国戦線中央委員会のグエン・ティエン・ニャン議長は、ベトナム女性は「社会の仕事も家庭の仕事も完璧に担う」との伝統を持っていると述べた。ベトナム人女性は、祖母として、妻として、母として、寛容で、人情味のある、深い家族愛にあふれ、世代を超えて伝えられてきたベトナム人の価値を守り、ベトナム民族の文化を守り養う手本としての姿を常に示している。
数世紀にわたり続く闘いを通じ、女性の社会的地位は日増しに向上し認められるようになった。憲法、ジェンダー平等法、国会議員選挙法、人民評議会議員選挙法、労働法、2011‐2020年までのジェンダー平等に関する国家戦略などにおいて、ベトナム人女性の地位、役割および権利が確認されてきた。
国際統合の過程にあって、ベトナムは、「女性差別撤廃条約(CEDAW)」、「女性に関する1995年の北京行動綱領」の実現に向け積極的に活動するメンバーであり、女性に関する国連のミレニアム目標の実現をコミットしている。
ニャン議長は、今回のフォーラムの機会に、各国の代表がベトナム人女性の地位と役割についてより理解を深め、それと同時にベトナムの代表も、婦人活動の経験を共有、情報を交換し、討論を行い、これを通じ、「平等、発展、平和」目標のため、ベトナム人女性と各国の女性との間の相互理解、団結、友好が強化されることに期待を表明した。
国連、各国際機関および、特にASEANなど各国からの勧告により、女性の役割と地位が向上し、女性差別を削減し撤廃につなげ、家庭内暴力を撤廃させ、女性を貧困から脱出させ、戦争中および武力紛争下にある地域の女性と子供の保護に結び付くだろう。
今回の「婦人、平和、発展」フォーラムは、ベトナム婦人連合会設立85周年、国連創立70周年、国際民族女性連団設立70周年、北京行動綱領実施20年、国連ミレニアム開発目標実施15年など、世界とベトナム人の女性に関連する多くの大きなイベントの機会に行われた。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:野口鵬、吉澤萱 )
( 記事ID:1910 )