ベトナムとカンボジア、国境画定を早期に終えることを決意
2015年10月19日付 VietnamPlus 紙
10月19日、経済・文化・科学技術の協力に関するベトナム―カンボジア合同委員会の第14回会合がホーチミン市で開催された。
ベトナム―カンボジア協力委員会の共同議長であるファム・ビン・ミン・ベトナム副首相兼外務大臣と、同じく共同議長であるハオ・ナムホン・カンボジア副首相兼外務国際協力大臣が共に会合を主宰した。会議には両国の関係する多数の省庁・部門の指導者や代表が参加した。
会合の開幕スピーチにおいて、ファム・ビン・ミン副首相はこれまでの国土の発展におけるカンボジア政府および人民の成果に対して祝意を表した。同時に同副首相は、カンボジア人民党の指導により、カンボジアはますます強力に発展し、平和で安定し、世界で果たす役割が大きくなると信じていると述べた。
ナムホン副首相は、ベトナム側の歓待に対して感謝を述べ、今回の会合はベトナム―カンボジア間の全面的協力と伝統的友好関係をさらに強固に発展させるものになり、両国の政府・人民の期待や願望に応えるだろうと述べた。
友好と相互理解の雰囲気の中、双方は前回の会合での協力合意の展開を集中的に検証した。
双方は、これまで両国の高級指導者が常に互いに訪問しあったことが、両国の全面的な協力・友好・団結関係をより強固で深いものとするのに貢献したとみなすことで一致した。これまでの両国の経済・貿易・投資の分野での協力は大きな発展をみせた。
2014年の末までで、ベトナムのカンボジアへの投資案件は167件で総額は34億6000万ドルになる。両国の2014年の貿易額は33億ドルに達し、2015年の最初の8か月で25億ドル近くになった。教育・訓練、遠距離通信、・農林水産業、観光、金融、銀行、医療、航空、エネルギー、石油・天然ガスなどにおける協力に強い関心が寄せられた。
今後の全面的協力のさらなる促進に向けた措置の方向性に関して、双方は、教育の協力を推進し、訓練の質を向上させることを重視し、経済・貿易・投資の協力を促進し、各企業が困難を取り除くのを支援することに関心を払い、許可が得られたプロジェクトを効果的に展開し、新たな協力合意を早期に締結することで一致した。同時に双方は、環境資源、農林水産業、エネルギー、石油・天然ガス、労働、医療などの分野でさらに協力を強め、特に交通、遠距離通信、金融、銀行、観光の分野で両国の経済を結びつけていく。
双方は、平和・安定・協力で共に発展する国境線を築くため、陸上国境の画定作業を早期に終わらせる決意を確認した。そして、カンボジアでの戦争期に犠牲となったベトナム義勇軍戦死者の遺骨を探し、掘り起こし、帰還させる作業において引き続き緊密に協力をしていくことで一致した。
ベトナム側は、カンボジアの法規を守り、両国の善隣関係の精神にのっとってカンボジアで暮らしているベトナム僑民を同国で暮らす他国の僑民と同様に平等に扱い、その正当な権益を保証しているカンボジア王国政府の協力を高く評価した。
双方は、メコン川の水源を保全し大切に使用することの重要性を強調し、大メコン圏(GMS)、メコン川委員会(MRC)、カンボジア・ラオス・ベトナムの開発の三角地帯(CLV)、カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム4か国協力(CLMV)、エーヤーワディ・チャオプラヤ・メコン経済協力戦略会議(ACMECS)などの枠組みの中で各国との協力を強化していく。
会合の最後に、ファム・ビン・ミン副首相兼外務大臣とハオ・ナムホン副首相兼外務国際協力大臣は第14回会合の合意文書に署名した。これは双方の各省庁・部門・地方が引き続き今後の協力を進め、両国の伝統的な友好善隣関係、全面的・長期的な協力関係を日増しに着実に発展させていくための重要な礎となる。
ベトナムーカンボジア合同委員会の第15回会合は、2016年にカンボジアで開催される。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:西田雄一 )
( 記事ID:2012 )