国家主席、日本のマグロ漁技術引き渡し式に出席
2015年10月31日付 VietnamPlus 紙

 10月31日午前、中部ビンディン省クイニョン市にて、チュオン・タン・サン国家主席は、ビンディン省の漁師に向けた、日本のマグロ漁の技術と設備を引き渡す式典に参加した。
 式典は、ビンディン省人民委員会、日本国際協力機構(JICA)と、堺日越友好協会によって開かれたものであり、ビンディン省漁師の25隻の漁船に漁獲設備と技術を引き渡すことを目的としていた。
 式典でのスピーチにて、堺日越友好協会理事長である加藤氏は、2014年3月のチュオン・タン・サン国家主席による訪日後、両国の政治家間の合意を引き出すために、同協会は専門家をビンディン省に派遣して視察を行い、マグロの漁獲と保管の手順の改善を、まず5世帯から始めた。
 それにより、2014年8月、中部の漁師の良質なマグロが初めて新たな技術を用いて日本に輸出され、せりに出され消費者から高い評価を受けた。
 滑り出しの成功を受けて、堺日越友好協会とJICAは計画を立案し、ビンディン省の漁師への漁獲設備と技術の支援を強化し、漁獲物の品質と取れ高のより一層の向上を狙っている。
 プログラムは、これまでの進展の過程において、実際の成果への関心が生まれてからの苦難を乗り越えて、チュオン・タン・サン国家主席や、政府の各部局、ビンディン省、日本の専門家からの支援の思いを受け、設定した目標を達成し、一歩一歩力強く前進している。
 式典において、船主らの注目の中、国内外の専門家と、日本側の代表である山田氏は、計画について説明し、漁獲用の電気ショッカーや、漁網、餌などの漁獲用の設備のすぐれた性能を紹介した。また、漁師らに向けて、漁獲と保管の手順について指南した。
 山田氏は、漁獲高を向上させ、漁師らの収入と生活を向上させるべく、日本の漁獲技術の成果を引き継ぎ応用してほしいと述べた。具体的には、日本の市場にビンディン省のマグロの商標登録をすることがあげられる。
 ビンディン省の代表と、ベトナム農業・農村開発省、漁師らの代表は、ビンディン省のマグロを商標登録し日本の市場に参入する件について、日本の各機関の助力に感謝の意を表し、今回の件は、伝統的な小規模の漁獲方法を変え、西沙・南沙諸島の漁場で積極的に活動する6800の漁船を擁するビンディン省の漁業の経済効果を高める大きな突破口になると見ていると述べた。
 各代表は、計画に参加した漁師らが、今回の内容を十分に受け継ぎ、各手順と専門家の指導を正しく再現し、生産における先進的な漁獲技術の成果を応用して、地方経済の割合においてマグロを開拓することを求めた。
 式典において、チュオン・タン・サン国家主席と、農業・農村開発省の指導部、ビンディン省指導部と、漁師らは、漁師に向けた日本の漁獲設備とビンディン省人民委員会の漁獲物保管庫をアップグレードする経費を受け取る合意書への調印式を見届けた。合意書には、水産の研究における鹿児島大学とビンディン省との協力についての覚書も含まれている。
 サン国家主席は、プログラムに参加し、海に出ることで海域を確保し、祖国の主権を守ることに貢献した漁師に贈呈品を送った。

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( 翻訳者:渡辺杏里 )
( 記事ID:2048 )