ニントゥアン原子力発電所:信頼できる技術が最優先
2015年11月12日付 VietnamPlus 紙
11月12日、ニントゥアン省(ベトナム中南部)において、同省科学技術局、ベトナム電力グループ、ロシア国営原子力企業、日本原子力産業協会の協力のもと、ベトナム科学技術省原子力エネルギー局が、原子力開発に関するシンポジウム・展示会を開催した。
このシンポジウム・展示会は、2020年までのベトナムにおける原子力開発に関する情報宣伝・広報プロジェクト実施の枠組みで開かれた重要なイベントであるとともに、各機関・委員会・部門の幹部、各政治・社会組織の代表およびニントゥアン省の住民が顔を合せ、幾つかの国における原子力開発の状況とベトナムにおける原子力開発プログラムに関する情報を交換するための機会でもあり、これを通じ、原子力開発に対する理解を深め、支持を高めることに寄与するものである。
ニントゥアン省のブイ・ゴック・トゥアン副人民委員長は、ニントゥアン省がベトナム初の2か所の原子力発電所を建設地として選ばれたことは栄誉であるが、これは同省にとり重責でもあると強調した。
実施過程におけるきわめて大きな困難と試練を前に、ニントゥアン原子力プロジェクトの効果的な実施のため、ニントゥアン省は主体的に、各省・委員会と協力するとともに国際協力を推進し、各パートナーとの連携を強化している。
原子力開発に関連し、在ベトナム日本国大使館の中島義人書記官は、日本政府が福島原子力発電所での事故後も原発再稼働を決定したことを述べた。
しかし、事故の後、日本は事故への対応と原子力安全を巡る問題に関する情報と経験を強固にした。
こうしたことから、日本は、ニントゥアン原子力発電所に、世界一信頼できる安定した技術を供与することを最優先とする所存である。
ニントゥアン省の住民に対し、原発の技術、安全基準とともに、幾つかの国における原子力開発の状況やベトナムにおける原子力開発プログラムについて紹介する今回のシンポジウム・展示会は、11月14日まで開催される予定である。
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( 翻訳者:辛川翔太 )
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