11月16日午後、政府事務局において、グエン・タン・ズン首相は武部勤日越友好議員連盟特別顧問と会見を行った。
　ズン首相は、ホーチミン市における日本祭りに参加し、越日大学の実施プロジェクトを促進するためベトナムを訪問中の武部特別顧問を歓迎し、同特別顧問の配慮に謝意を述べるとともに、越日関係に対する積極的な貢献を高く評価した。
　首相は、日越間の戦略的パートナーシップが極めて良好に発展していることに喜びの意を表明し、同時に、両国国民に実質的な利益をもたらすよう、ベトナム政府として、引き続きすべての分野において二国間関係を効果的に広範に発展させるべく、（越日関係を）重視し、自ら努力するとともに、日本と一緒に全力を挙げていくことを確認した。
　越日大学プロジェクトについて、ズン首相は、ベトナム政府が合意を極めて重視したプロジェクトであり、両国間の協力の象徴でもあると述べた。同時に、安倍晋三総理がこのプロジェクト実施に常に関心を寄せ、支持し、直接指導を行っていることに謝意を表明した。
　首相は、日本側が大学の活動運営のため周到・詳細に準備を行ったことを高く評価し、越日大学が早期に設立され効果的な活動を行うため、日本側と連携をとるようベトナムの関連機関に引き続き指導を行うことを確認した。
　武部特別顧問は、ズン首相に越日大学の業務と運営準備を進めていることに関し報告を行い、計画では2016年３月に修士課程の入学試験を実施し、同年９月に開講する予定であると述べた。
　2020年までに大学は、約6,000名の学生に向けた十分な学科を用意する。プロジェクトの目標は、越日大学をアジアトップクラスの質の高い大学にするため奮闘することである。
　また武部特別顧問は、日本政府が、プロジェクト実施のため関連部門の合同委員会と、日本の組織・企業に投資への参加を呼びかけるため諮問委員会を設置したことを述べた。
　日本側は、機構・組織や指導部人事の構成準備を終え、多くの組織・個人も大学の活動を保証するため200億円の経費を支援することを約束した。
　会見において、武部特別顧問はホーチミン市で開催された日本祭りは22万人以上の参加者を得て、多くの有意義なイベント・活動が行われるなど大成功を収め、二つの民族と両国国民の間で友好、相互理解、相互信頼を深めることに貢献したと述べた。
　11月16日午後、党本部において、トー・フイ・ルア党政治局員・党中央委員会書記・党中央組織委員長・越日友好議員連盟会長は、ベトナム訪問中の武部勤日越友好議員連盟特別顧問と会見を行った。
　会見において、ルア党中央組織委員長は武部特別顧問の今回のベトナム訪問を歓迎し、かつて日越友好議員連盟会長としての役割の中で、同特別顧問が（ベトナムの）政治を支援するとともに、訓練・育成、文化交流に関する各種プログラム実質的な促進に貢献を果たしたことを高く評価し、謹んで謝意を述べた。
　ルア党中央組織委員長は、武部特別顧問と日本側が11月13日から15日までホーチミン市における日本祭りを成功させたことに祝意を表した。また、同委員長は、武部特別顧問個人と日越大学設立関わる両国関係機関の努力を高く評価し、両国の決意とともに武部特別顧問の情熱により、この大学の建設が早期に整備され、実質的かつ効果的な方法で両国間の教育および訓練・育成分野の協力が促進されるとの確信を述べた。
　武部特別顧問は再びベトナムを訪問できたことに喜びを表し、今回のベトナム訪問の内容と結果についてルア党中央組織委員長に報告を行った。
　ルア党中央組織委員長は日本の総理がこのプロジェクトに強い関心を持っており、多くの国会議員が日越大学プロジェクトを支援する考えであり、2016年９月に修士課程の開講、2019年以降に博士課程の開講および日越大学の各学科の設置に向け、「意見交換会」を設立したと述べた。
　武部特別顧問は日越関係の包括的な発展、中でも、この間の両国友好議員連盟の実質的で効果的な活動を高く評価した。
　武部特別顧問は、自らの地位における威信を以て、両国国会議員間の交流促進に関心を寄せていくことを強調した。
　日本は、両国が多くの潜在可能性を持つ他の協力分野におけるベトナムとの協力を常に極めて重視しており、ベトナムとの「アジアの平和と繁栄のための広範な戦略的パートナーシップ」関係を揺るぎなく深化させていくことに貢献している。

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（ 翻訳者:高見彩華 ）
（ 記事ID:2099 )