信仰・宗教で禁じられている行為を詳細に法律化する必要がある
2015年11月13日付 VietnamPlus 紙

 第10期国会の審議日程を継続し、11月13日の朝、国会は信仰・宗教法草案について委員会での審議を行なった。
 審議では、ティック・チョン・ティエン和尚(トゥアティエン・フエ省選出)、グエン・ティ・バック・ガン(バーリア・ヴンタウ省選出)、フン・カック・ ダン(ソンラ省選出)の3人の議員は、信仰・宗教についての党の観点・路線を引き続き制度化し、信仰・宗教の自由に関する2013年憲法の内容を具体化し、ベトナムが締結あるいは加盟した関連する国際条約を国内法制化するため、信仰・宗教法を策定・公布する必要があることで一致した。
 同法の公布は、信仰・宗教に関する現行の法規の限界や足りない部分を克服することになる。それとともに数人の議員は、現時点での信仰・宗教法公布の必要性を考慮するよう提案し、同法草案はすべての人の信仰・宗教の自由に関する抜本的問題を十分に解決できるよう、より注意深く準備する必要があるとした。
 信仰の分野について、ドー・グオック・ニエン議員(ビントゥアン省選出)、グエン・タン・トゥアン議員(カインホア省選出)、グエン・ティ・バック・ガン議員(バーリア・ヴンタウ省選出)の3人は、同法草案の名称と適用範囲は信仰の分野全域を包括するが、同法草案で使用される「信仰」という用語がまだ明確になっていないとした。同法草案における信仰についての内容は依然として単純かつ粗雑で、現在のような多様で複雑になっている信仰活動を十分に包括できていない。
 新法草案は、信仰の基層組織とそこでの信仰活動に言及しているが、それらとは異なる信仰形式を明らかにしていない。現在の信仰活動の実践は、組織、規則、儀式などを持ち、宗教と似た仕組みを形成しているが、同法草案には、これらの内容をカバーする規定に欠けている。
各級の信仰の祭礼は、多様な規模、形式、内容をもって全国で催されている。祭礼を行なう過程で多くの消極的なことが発生し、それに対処するための専門的な法的規定をつくるよう切望する世論を引き起こしている。
 そのため各議員は、草案起草委員会がこの分野での具体的規定を補充すべく研究し、以て人民大衆の大きな部分の精神的な需要に対応するとともに、民族の順風美俗とよき伝統に合致した信仰活動を保証し、同時に、時代遅れで人道性に欠けた信仰の活動を制限するよう提案した。
 信仰・宗教分野において禁止されている行為に関して、各議員は同法草案にこれらの内容を規定し、自分は何ができ、何ができないのかを人々が分かるような法的基盤をつくり、同時に所掌機関が信仰・宗教活動を管理するための根拠とする必要があるとした。
 しかし、若干の禁止行為はいまだに概括的で具体化が困難である。一方、新法の草案は一般的な禁止行為を規定するだけにとどまり、いかなる行為が個人的に禁止されているのか、いかなる行為が組織的に禁止されているのか、明確にされていない。そのため、恣意的な運用がされやすく、処罰を確定するのが困難になる。したがって起草委員会は慎重にこれらの規定とその関連法について検討すべきである。
 グエン・ティ・バック・ガン議員は、宗教の自由を悪用して「迷信異端」活動をし、順風美俗を侵害することを禁じる条項を追加するよう起草委員会に提案した。同じくチュオン・ミン・チエン議員(バックリュウ省選出)は、信仰の自由を「迷信異端」活動や金儲けに利用されないよう、禁止行為を追加する必要があると提案した。
 各議員は同法草案の内容ごとに具体的な意見を出した。たとえば、宗教団体や宗教法人の公認、宗教団体の社会活動、宗教・信仰に関する国家の管理などである。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:亀上楓、寺澤美佐子 )
( 記事ID:2109 )