デング熱が依然としてホーチミン市で拡大
2015年12月02日付 VietnamPlus 紙
ホーチミン市予防医療センターは、雨季終盤を迎えたのにも関わらず市内のデング熱患者数が増加しており、減少する兆しが見えないことを明らかにした。
2015年11月だけで、ホーチミン市ではデング熱によって2名が死亡し、デング熱による市内の死亡者の合計は7名に増えた。
この問題をうけて、ホーチミン市予防医療センター長のグエン・チー・ズン医師は、通常毎年12月に入るとデング熱の最盛期は終息するが、この5年でデング熱の最盛期は翌年1月〜2月まで長引く傾向があると述べた。
一方、ホーチミン市市内は広く、人口が過密で、蚊の繁殖にとって温床となっている。また、最近では一週間に平均して1度は雨が降るため、ボウフラが増殖するのに好都合であり、疫病を制御するのが難しくなっている。
上記の客観的要素の他に、各地方における薬品の散布によるボウフラの駆除はかなりまばらで全域的ではなく、地域社会は、世帯でのデング熱対策において行政や医療機関と協力をしようという意識はない。これにより、地域でのデング熱はまだ制御されていない。
2015年11月末までに、ホーチミン市は、デング熱にかかった事例が1万7700件以上あり、2014年の同期に比べて108%増加したと認めている。
10月にホーチミン市は集中的にデング熱対策を講じるために重点地区(坊と社)を選定した。しかしながら、危機的状況にある86の坊・社は毎週6~15人の新たな患者が発生する長期的な感染場所が存在し、市全体の患者数の70%以上を占めている。
このような状況のもと、市の医療局は市内の各坊・社に対して引き続き感染場所を囲い込み、人員を集中して薬品を散布し、広い範囲でボウフラの駆除をするように求めた。同時に、以前の感染場所を積極的に監視し、感染場所が出現した新たな所に対処し、学校での疫病を監視することも求めた。
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( 翻訳者:松本美里 )
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