中国の大型トラック、ベトナムに「あふれる」
2015年12月02日付 VietnamPlus 紙
国内のメーカー・組立業者が中国の大型トラックを製造していない中での税制優遇措置や低価格と厳しい積載量検査は、近年ベトナムで中国の大型トラック数が「熱い」成長を遂げている主な原因となっている。
管理業務を通して、登録検査局(交通運輸省)は輸入車台数が大幅に増加していることを認識した。2014年全体でベトナムは7万6,780台輸入しているが、2015年の10か月間に10万5,151台を輸入している。
登録検査局の統計による上記の状況についてのより詳細な分析では、中国の大型トラックは、ダンプトラックやコンテナ車、トラクター、セミトレーラーなどの一部の種類に集中してベトナムになだれ込んでいる。
登録検査局のダン・ヴィエット・ハー副局長はこれらの種類の大型トラックが増加した根本的な原因の説明として、国内のメーカー・組立業者がこれらの種類のトラックを生産していないためだと述べた。
「調査からわかったことは、マツダやコマツ、日野、THACO-FOTON、ふそうのように大型トラックを生産するために投資したり設備を建設している会社はいくつかあるが、現在、中国から輸入される類似のトラックとは価格競争することが難しいため、出荷台数は極めて控えめだ。特にコンテナ車は国内では生産されていない」とダン副局長は述べた。
さらに、ダン副局長によると、政府と交通運輸省が積載量検査を強化した時から需要が急激に増え始めた。「以前はほとんどが過積載車両で、300~400%超過しているものもあった。現在は、一律で効果的な積載量検査のおかげで正しい積載量での運搬が行われるようになったが、商品運搬需要は依然増加している。そのため、輸送手段の数量を増やす必要に駆られている」とダン副局長は現実を明示した。
ダン副局長は、検査機関の検査や認定の方式が輸入車数や工場生産を増やしたのではないと述べ、ピックアップトラックやバンは関税や登録税が低く、特別消費税が非課税であるなど税制政策が大きく優遇されている一方、使用状況はほぼセダンと同じであるため、郊外や地方で使用する人が多いことから、これらの車種も近年輸入量が増加しているとしている。
特に、中国から輸入されるコンテナ車とセミトレーラーの関税率はASEANと中国で締結した協定により2015年1月1日から0%に下がり、これらの車種の輸入台数が急激に増えた原因となった。
それに加えて、ここ2年間で橋と道路が完成して使用できるようになったこととインフラ整備の発展が、道路運輸の需要、大型トラック数の増加につながった。
「グループでの貨物運搬方式が運送業務において効果を発揮していることも、コンテナ車とセミトレーラー車の増加につながった。長年使用されていたトラックや規定年数を満了となったトラックの買い替え需要もある。2015年は1万6,635台が使用期限満了となるが、車種はトラックと乗用車に集中している」とダン副局長は付け加えた。
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( 翻訳者:高見彩華 )
( 記事ID:2154 )