烈士の身元を確定するDNA鑑定センターがお目見え
2015年12月11日付 VietnamPlus 紙

 12月11日午前、ハノイにおいて国防省軍医局は、烈士遺骨身元確定のためのDNA鑑定センター(人民軍隊法医学研究所に所属)の開所式を催した。
 当センターは、政府首相の指導に基づき、DNA鑑定の先進的技術を応用する能力を向上させるプログラムにおいて最も迅速に、最も効果的に展開していくセンターのうちの一つになる。
 当センターの規模は6群、53の設備・装置から成り立っている。高圧による前処理装置、自動DNA分析装置、DNA定量測定装置、3500ジェネティックアナライザー、PGMシーケンサーなどで、投資総額は470億ドン余りである。
 新たに一斉に投資された設備・装置、最新の技術、基本的な教育を受け常に世界各地の経験豊富な専門家から実験室を運営する技能を補足されている所員をもち、当センターはプラン150の目標実現に貢献し、広くは識別鑑定、狭くは烈士遺骨識別鑑定において信頼できるセンターになることが期待されている。
 民族独立を獲得し、祖国を防衛し、国際的義務を遂行した半世紀余りが経ち、勇ましい数百万人の幹部・戦士・同胞が民族の独立・自由のため、人民の幸福のため、戦闘し犠牲となった。全国では、抗仏・抗米戦争、祖国防衛と国際的義務遂行の戦争で120万近くの烈士が犠牲になっている。
 現在までに、遺骨収集担当部隊は90万柱以上を収集し、3077の烈士共同墓地に埋葬している。そのうち30万柱以上は身元がまだ確定されておらず、まだ20万柱近くは収集する必要がある。それらは基本的に情報が不足している。
 2013年1月14日、政府首相は首相決定150号を出し、情報が不足している烈士の遺骨確定プランを承認した。この首相決定を実現するため、国防省は実施計画を立て、国防省のDNA鑑定センターの鑑定部署をレベルアップする投資を進め、情報不足の烈士の遺骨の鑑定を1年あたり4000サンプルに達するようにした。
 これまでに、軍医局と人民軍隊法医学研究所は、プロジェクトの策定に注力し、受注業者を選定し、法令の規定に従ってDNA鑑定センターの設備・装置をレベルアップさせ、進捗具合と質を守ってきた。
 開所式のスピーチで国防次官のグエン・タイン・クン上将は、人民軍隊法医学研究所の幹部・職員が努力して困難を克服し、政府首相と国防省の指導に基づき集中してプロジェクトの進捗具合を早めてきたと称賛した。
 同上将は、DNA鑑定の効果を発揮しその能力を向上させ、情報不足の烈士の身元確定の進捗具合を早めるため、軍医局と人民軍隊法医学研究所は党・国家の方針と国防省の指導を貫徹し、引き続き投資プロジェクトの設備・装置の各項目を完成させ、DNA鑑定部署をレベルアップさせ、質を保証し、技術を移転し、しっかりと監察を行ない、時機を失することなく諸問題を発見して国防省に報告するよう提案した。

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( 翻訳者:今井昭夫 )
( 記事ID:2168 )