ベトナム、中国による南沙での試験飛行に抗議する口上書を手渡す
2016年01月02日付 VietnamPlus 紙

 ベトナムの関係当局は、2016年1月2日にベトナムのチュオンサ諸島(訳注:中国名は南沙)に属するファイアリー・クロス礁に不法に建設した飛行場から、中国が航空機の試験飛行を行った、と発表した。
 同日、上述の発表に先立って、ベトナム外務省のレ・ハイ・ビン報道官は以下のように明言していた。
 「先に述べたような中国の行動は、チュオンサ諸島におけるベトナムの主権の重大な侵害であり、両国首脳の共通認識や、越中間の海洋問題を解決に導くための基本原則についての合意、2002年の「南シナ海における関係国の行動宣言」(DOC)の精神に逆行している。これは、南シナ海の平和と安定を揺るがし、二国間の政治的信頼を減失させ、越中両国の人民間の善隣関係とよき感情に消極的に作用するものである」
 同報道官は以下のようにも明言した。「ベトナムは、先に述べた中国による行為に断固として抗議する。中国が即座に行為を中断し、類似した行為の再度の実行を控え、南シナ海の平和、安定、安寧、安全、航海・航空の自由の維持に貢献する具体的で実際的な行為を実行するよう要求する」
 同日、ベトナム外務省の代表は、ハノイにて中国大使館の代表と面会し、中国側のこの行為に抗議する口上書を手渡した。

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( 翻訳者:渡辺杏里 )
( 記事ID:2237 )