FAO事務局長「ベトナムは南南協力に多くの強みがある」
2015年12月14日付 VietnamPlus 紙
12月11日、イタリアの首都ローマで、国際連合食糧農業機構(FAO)常駐ベトナム代表のカオ・チン・ティエン大使は、ジョゼ・グラジアノ・ダ・シルバFAO事務局長(以下、「FAO事務局長」)に信任状を奉呈した。
信任状を受け取った後、ティエン大使との意見交換の中で、FAO事務局長は、これまでFAOとベトナムとの協力関係において素晴らしい成果がもたらされてきたことに喜びの意を表した。
FAO事務局長は、特に、ベトナムが強みと多くの経験をもつコメの栽培、水産物の養殖、南南協力の発展といった分野におけるFAOの諸活動に、ベトナムが積極的に参加、貢献してきたことを高く評価した。
FAO事務局長は、農業発展・食糧安全保障の分野におけるベトナムの成果がとても印象的であると述べた。
FAO事務局長は、ベトナムがコメの栽培と水産物の養殖の分野における専門家について特別な強みを持っていること、またベトナムは南南協力の枠組みの中でアフリカ各国とより積極的に関わり、経験を共有すべきであることを強調した。
ティエン大使は、FAOベトナム常駐代表に任命されたことを光栄に思うと述べた上で、ベトナム政府は飢餓撲滅、貧困削減、農業・農村発展に向けた政策を重視していると強調した。
それによると、気候変動や世界的な経済危機、食糧価格の変動といった新たな多くの困難や課題が生じる中、ベトナムは飢餓撲滅、貧困削減、農村発展に関する各種プログラムを継続的に実施している。
ティエン大使は、これまでのFAOのベトナムに対する協力、支援を高く評価し、またベトナムは、世界の飢餓撲滅、貧困削減事業においてFAO並びにジョゼ・グラジアノ・ダ・シルバ事務局長個人としての役割を支持すると明言した。
双方は、FAOが技術協力方式の再編を進めていることは、ベトナムを含めたパートナー各国との技術協力活動の効果を高めるうえで有効な環境を整備するだろうとの点で一致した。
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( 翻訳者:奥山貴子 )
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