ベトナム国会―発展の70年
2015年12月08日付 VietnamPlus 紙
12月8日、国会常務委員会は、「ベトナム国会―形成と発展の70年」と題する学術シンポジウムを開催した。
このシンポジウムは、国会の第一回総選挙から70年(1946年1月6日〜2016年1月6日)を記念した活動の一環として開催されるものである。
「ベトナム国会の形成と発展の70年を振り返って」と、「ベトナムが近代的な工業国となる過程における国会の役割の発揮について」という二つのテーマが付されたシンポジウムに参加した出席者たちは、1946年から現在までのベトナム国会の形成と発展の過程について、及び次世代において国会の役割の発揮するうえでのチャンスと課題について討論を行い、理論と実践から得られた教訓を明らかにした。
シンポジウムの開幕スピーチの中で、ウオン・チュー・リュウ国会副議長は、「70年前のこの日、男女の違い、貧富の差、宗教に関係なく、18歳以上のベトナム公民のすべてが、国会の第一回総選挙に参加できると大騒ぎした。実際、これは『民族にとっての大きなお祭り』であった。」と述べた。
1946年1月6日の国会第一回総選挙は、ベトナム民族の強さを証明する大きな象徴となった。それは、ベトナムの民主制度における初の飛躍的な発展を鮮明に刻むものであり、ベトナムの政治制度において新たな発展の時代を切り開くものだった。
まさにあらゆる階級の農民、工員、知識人が初めて、自らの手で、全国の才能ある333人を選び、これらの人々が、社会のすべての構成・階級を包括した、民族の最も大きな代表機関であるベトナム民主共和国の国会を形成した。それは民族独立、国土統一、全国民大団結のための国会である。
70年が過ぎ、ベトナム国会は、輝かしい道を歩み、ベトナム人民の心に揺ぎ無い足がかりを築き、その成長と発展はとどまることなく、人民の最高代表機関としての位置付けと役割を一層盤石にし、その国家の最高権力機関としての機能をよりよく実現している。変化するそれぞれの革命の段階で、国会は、全国民団結の意志と精神を奮起させ、民族解放、国土の統一、建設、防衛、発展のため貢献した。
リュウ国会副議長は、「ベトナム国会―形成と発展の70年」シンポジウムの開催は、各世代の国会議員、科学者、管理者たちが、祖国の建設と防衛において達成した成果および国会の大きな貢献について、討議し、意見交換を行い、評価するための貴重な機会であり、2013年憲法が施行され国際統合が深まる中、国会の活動に対する課題を率直に見つめなおし、そこから、今後の任期における新たなニーズに対応できるよう、国会の組織・活動を引き続き整備するための対策、解決策を提案していくと強調した。
ベトナム祖国戦線中央委員会理論業務センター長のブイ・スアン・ドゥック博士は、スピーチにおいて、第一回総選挙の成功は、現在までの選挙制度の整備に適用できる貴重な経験をもたらしていると評価した。それは、建国における国民の信頼を集め、国民の主人公的精神を発揮し、立候補者と有権者の双方が国民を国家事業に参加するよう惹きつけた。国民を信頼せず、重視しない態度に断固として対抗し、あらかじめ当選者が選ばれる選挙方式により国民の熱意を失わせるようなことは断固として回避する。
1946年1月6日の総選挙は、国土が極めて困難な状況の中で執り行われたが、幅広く統一されたこの選挙は、人々の関心を集め、あらゆる階級の同胞が参加し、選挙、立候補、とりわけ現在積極的に展開している国会の組織・活動の刷新とベトナムの選挙制度の刷新を進める際の民主的思想の発揮について、ひとつの教訓となった。
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( 翻訳者:高木陽奈子 )
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