南シナ海でアメリカがプレゼンスを維持し続ける必要性
2016年04月03日付 VietnamPlus 紙
4月2日、アメリカのマサチューセッツ州ボストン市にあるハーバード大学において、「南シナ海での軍事化の動きとその影響」についてのシンポジウムが開催された。これは在米ベトナム学生・教授協会が開催したもので、国際法に基づく平和的措置によって係争の解決を図ることを目指している。
シンポジウムにはアメリカの権威ある多数の専門家が参加した。
ニューヨークのベトナム通信社特派員によると、シンポジウムでは、報告者たちが東南アジア地域における現在の地政学的諸問題について見解を述べるとともに、近い将来起こりうるシナリオについても議論された。
具体的には、各報告は、南シナ海での係争の歴史、この海域での軍事化の現状、関係各国の反応、東南アジア地域や世界の平和と安定に対する軍事化の動きの作用、それらの係争の解決法を模索する上での関係各国および国際組織の役割について集中的に分析した。
各報告の共通点は、国際法に基づく平和的措置を通じて、南シナ海の係争を解決する必要性を強調していることである。
南シナ海での航海の安全保障に貢献するアメリカの役割について、専門家たちは、アメリカは世界中のさまざまな焦眉な問題、特に自称イスラム国(IS)のテロリスト・グループとの戦いに勢力を割いているが、東南アジア地域でのプレゼンスを引き続き維持すべきであり、維持する必要があると強調している。
シンポジウムには、アメリカ海軍戦争学院のライル・ゴールドスタイン氏、国益センターのハリー・カジアニス氏、戦略国際問題研究所(CSIS)のグレゴリー・ポーリング氏のような、国際問題を研究分野とする多くのアメリカの専門家が参加した。
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( 翻訳者:阿部静香、橋本実穂 )
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