ベトナム、国際地雷デーの記念行事に参加
2016年04月05日付 VietnamPlus 紙

 ジュネーブ人道的地雷除去国際センター(GICHD)は4月4日スイスのジュネーブで、「地雷に関する啓発および地雷除去支援のための国際デー」(いわゆる「国際地雷デー」、毎年4月4日)の記念式典を行うとともに、地雷の危険性に対する国際社会の認識を高めるための様々なイベントを開催した。
 国営ベトナム通信(TTXVN/VNA)の在スイス特派員によると、国連ジュネーブ事務局の前にあるパル・デ・ナシオン前広場では、地雷の危険性に対する国際社会の認識を高めるための様々なイベントが行われ、ジュネーブ在住の外交団や国際機関の代表、特に学生らが参加した。
 ジュネーブ駐在の国連や各国際機関の代表らとともに、ベトナム政府代表部からも代表としてレー・ドゥック・ハイン次席が関連の記念イベントに参加した。
 イベントに参加した人々にとっては、会場で上映された資料映像を通して、地雷や他の爆発物によって汚染されている地域や地雷除去活動、地雷の犠牲者などについて知る機会となった。
 さらに、地雷除去の専門家が地雷除去の専用機械とともに登場し、参加者らは地雷除去という仕事の難しさと危険さに対する理解をより深めていた。
 また、これを機に、GICHDは「共に地雷を根絶しよう」という、全世界の認識を高めるキャンペーンを開始した。その目的は、各組織、人道活動家、支援国が一緒になって、地雷や爆発物による危険のない世界のために共に行動を起こすことである。
 地雷や不発弾(実際に使用されたものの設計通りに爆発しなかった爆弾や弾丸)はなお、世界中の多くの国で人々の暮らしを脅かし続けている。
 「地雷禁止国際キャンペーン」(ICBL)の2015年の報告によると、2014年に戦争中の地雷や不発弾で亡くなった人は世界で3,678人で、前年比12%の増加だった。
 現在、ベトナムは、アフガニスタン、アンゴラ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、カンボジア、ラオスなどと並び、地雷による影響を最も受けている国の一つとなっている。
 1975年の戦争終結後も、ベトナムは、残された地雷による深刻な影響に苦しめられ続けている。
 ベトナムの国土面積の20%以上(約660万ヘクタール)が地雷や爆発物で汚染されていて、爆弾や地雷、ロケット弾、砲弾の弾頭、迫撃砲弾、その他の爆発物を含む不発弾が約80万トン分も様々な深さの地中に埋まっている。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:広瀬ないる、森本真由 )
( 記事ID:2399 )