教育面での協力は米越関係の最優先事項
2016年04月13日付 VietnamPlus 紙

 グエン・スアン・フック首相は4月13日午後、政府の本部で、アメリカ・ハーバード大学のトーマス・ヴァレリー教授と会見した。
 会見の席上、グエン・スアン・フック首相は、第12回ベトナム共産党大会では経済の迅速かつ確実な発展のため、全面的かつ調和的なドイモイを継続していくことを確認したと強調した。中でも、最新インフラの整備、人的資源の質の向上、法制度・体制の整備の三大重点事項の画期的実現を推進していく決意を示すとともに、引き続き、独立・自主・多極化・多様化の対外政策を継続し、主体的に国際統合を進め、大国との関係を重視していくことを確認した。
 フック首相は、アメリカはベトナムにとって最も重要なパートナーであると確認するとともに、2013年7月に両国が包括的パートナーシップ関係を確立して以降、そして2015年のグエン・フー・チョン書記長のアメリカ訪問以降、両国関係はあらゆる分野で強力な発展の歩みを進めたと喜びの意を示した。
 フック首相は、米越関係、特に教育分野での両国の協力関係の推進におけるトーマス・ヴァレリー教授の役割を高く評価するとともに、同教授はベトナムの親密な友人の一人だと述べた。そして、教育訓練分野での協力はベトナム政府の最優先事項の一つだと確認した。
 フック首相は、ハーバード大学は今後、ベトナムのマクロ政策に対する提言といった課題にも集中して取り組んでほしいと要請した。
 フック首相は、ベトナムは「ベトナム上級リーダーシップ・プログラム”(Vietnam Executive Leadership Program/VELP)」を極めて重視しており、ベトナムの指導者が政策に関する意見交換を行ったり、国家の管理に関するグローバルな情報を更新したりする重要なフォーラムの場ととらえ、また、より適切な公共政策の立案の支援にも貢献していると強調した。
 トーマス・ヴァレリー教授は、グエン・スアン・フック首相に対し、国会でこのほど政府首相に選出されたことに祝意を伝えた。
 トーマス・ヴァレリー教授は、ベトナム経済はこれまでのドイモイの過程において強みとなる点を持つようになったと指摘するとともに、ハーバード大学は、自らの強みを活かしながら、ベトナムとの研究面での関係を強化し、今後のより強力でより迅速な発展に向け、ベトナムの経済発展戦略を支援し、さらに、経済のグローバル化が進む中で、経済情勢についてもベトナムとの意見交換を行っていきたいと希望した。
 ハーバード大学は、各種研究プロジェクトと密接に結び付く形で、ベトナムのドイモイ、経済発展の過程を支援すると約束してきた。また、ベトナムとともにVELPプログラムのさらなる財源の確保にも努力していくという。よって、同プログラムは今後もハーバード大学で継続されていくであろう。

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( 翻訳者:阿部静香 )
( 記事ID:2427 )