WTO、ベトナムの貿易拡大の成果を高く評価
2016年04月14日付 VietnamPlus 紙
WTO(世界貿易機関)は、公表したばかりの報告「2015年の世界貿易と2016年の展望」の中で、2015年の輸出入の成長に関し、印象的な成果を収めた唯一の国としてベトナムを挙げた。
国営ベトナム通信社のアメリカ駐在特派員は4月13日、WTO加盟国で世界の主要輸出入国30か国の成果に関する報告を引用し、昨年、ベトナムほど輸出入額成長の高い国は他になかったと報じた。
報告によると、ベトナムの昨年の輸出額は1620億ドルで7.9%の増加だった。また、輸入額は1660億ドルで12.3%増だった。
一方、中国、トルコ、イタリアのような他の輸出入国は貿易額が減少した。実際のところ、2015年の世界貿易は13.2%減少し、16兆5000億ドルにとどまり、報告は2015年の世界貿易について失望に値するとのイメージを描いた。
アメリカは2015年もこれまで通り世界最大の輸入国で、その輸入額は2兆3000億ドルだった。しかし、この数字は前年に比べ4.3%減少している。中国は1兆6000億ドルで、アメリカに次ぐ第2位だったが、2014年に比べ14.2%も減少した。そうした中、バングラディシュ、カンボジア、ミャンマーなど他のアジア諸国は2015年に着実な成長レベルを記録した。
ベトナムは2016年の輸出目標として2015年比10%増の1730億ドルを設定したが、この数値は実現不可能ではないものの、かなり野心的と言える。この他、ベトナムは貿易赤字を抑制し、5%まで引き下げたいと望んでいる。
海外の経済専門家の中には、ベトナムがいくつかの二国間の通商協定に参加したことで、ベトナムは恐らく、そうした(野心的ともされる)目標を達成しうる道を既に歩んでいると評価する人もいる。それらの通商協定締結の合意はベトナムに更なる追加の投資をもたらし、より自由な輸出入・通商のチャンスをもたらすであろう。
ベトナムは、電子、靴、縫製といった特別な関心が払われ基幹産業とされる工業部門や生産分野の強みを最大限発揮すべく、そのための方策を模索している。一方、全世界的な経済停滞により世界の需要が通常よりやや弱含みになっている中で、上記部門・分野の市場の成長は他の部門・分野の市場と比べてもなお有力であり、ベトナムが野心的な目標を設定する大きな要因ともなっている。
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( 翻訳者:佐久間彩夏、仁比祥太 )
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