ベトナム政府宗教委員会工作団、エジプト訪問
2016年04月27日付 VietnamPlus 紙
ブイ・タイン・ハー政府宗教委員会・副委員長を団長とする同委員会工作団は、宗教の管理工作の視察と宗教問題における協力の推進のため、4月26日から30日にかけてエジプトを訪問中であるが、26日、エジプトの宗教財産(ワクフ)相ムハンマド・ムフタール・ジュムア氏と会談した。会談には、駐エジプト・ベトナム大使のドー・ホアン・ロン氏も加わった。
在カイロのベトナム通信社特派員によると、ブイ・タイン・ハー副委員長とジュムア宗教財産相は、両国の宗教の状況や宗教政策などについて、意見を交換した。双方は、エジプトとベトナムの間の人民外交、特にイスラーム教徒コミュニティの人民外交的をさらに促進していく必要があることで一致した。
会談のなかで、ブイ・タイン・ハー氏は、「多宗教国家として、ベトナムは常に人々の信仰・宗教の自由を尊重している。ベトナムには現在8万人以上のイスラム教徒がおり、約90のモスクがある。各宗教コミュニティは、国家の建設と発展に大きく貢献しており、その中にはイスラーム教徒コミュニティも含まれている」と強調した。
ブイ・タイン・ハー氏は、ベトナムにいるイスラーム教徒コミュニティのためにエジプト側が英越2か国語による聖典・教理書を贈与し、宗教の専門的訓練の援助を続けるよう求めた。
ブイ・タイン・ハー団長はまた、ベトナムによるハラール食品の生産・輸出センター設立をエジプトが支援するのを望んでいると述べた。
これに対し、ジュムア宗教財産相は工作団の提案に合意し、同時にエジプトがアラビア語や宗教の専門分野の教育についてベトナムを援助する用意があるとした。
ジュムア宗教財産相はまた、今後エジプトの専門家をベトナムに派遣し、ベトナムでのアラビア語教育を援助することを提案した。
ベトナムとエジプトの非常に良好な伝統的友好関係に基づき、ジュムア宗教財産相は、両国は宗教や文化など様々な分野での協力関係をさらに強化していく必要がある、と話した。
4月27日から29日まで、工作団はイスラーム教の諸問題を管理する機関の訪問、大ムフティー(最高イスラーム法官)のシャウキー・イブラーヒーム・アブドゥルカリーム・アッラーム博士の表敬訪問、EOS(エジプト標準化・品質管理機構)-ハラールのイスラーム製品品質管理機関での用務、そしてエジプトの幾つかの地方の視察が予定されている。
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( 翻訳者:広瀬ないる、嘉田浩 )
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