教育の質がまだ高くないので、学生は海外留学する
2016年05月08日付 VietnamPlus 紙
グエン・スアン・フック首相は、港町ハイフォン市での用務のスケジュールを続行し、5月8日午後、ハイフォン大学を訪れ、教員や学生たちと会い、懇談した。
ハイフォン大学は、多部門・多分野に渡る大学教育のセンターの一つである。同大学は、学術の研究をし、技術の応用と移転をし、国家基準・東南アジア地域基準の質をもった人材を供給し、ハイフォン市、トンキン湾沿いの各省および全国の経済・社会の発展に寄与している大学である。
この教育機関は、現在のところ、5つの修士レベルの部門、57の正規専門課程(学部)を教育している。大学の専門課程と高等専門学校の100%がアウトプットを公表している。ハイフォン大学の各系統の学生総数は約1万8000人で、そのうち正規の学生は国内の45の省・都市から入学した1万2000人である。同大学の現有の教員の総数は600人で、そのうち95%は修士レベル以上である。教授と副教授は12人、博士は130~150人である。
グエン・スアン・フック首相は、同大学の教員・学生たちと意見交換する中で、党・国家は常に教育・訓練を第一の国策だと見なしていると強調した。まさに教育・訓練は国家の発展に重要な貢献をしている。2000年には、訓練を受けた労働者の割合がたったの16%だったのに、現在ではその割合は51%にまで上昇している。その中には、広くは各大学の、狭くはハイフォン大学の大きな貢献も含まれている。
首相は、小中高の教員のべ3万5000人、経済管理幹部・科学技術幹部2万3000人以上を輩出してきた、これまでのハイフォン大学の教育実績は同大学の教員と学生の多大の貢献と努力の賜物だと述べた。
国家の教育制度の克服すべき課題面を分析して、フック首相は、日増しに国際参入が深まる国の状況のなかで、教育の質がまだ高くなく、需要に対応できておらず、社会の要求にまだ本当には結びついていない、と述べた。
教育・訓練の抜本的・全面的刷新における党・国家の観点を強調して、同首相は、政府が尽力して、この方針を確実に現実化するための諸措置を一斉に実施するとした。
その精神に則り、同首相はハイフォン大学が強力に発展しつつある大都市の公立の総合大学としての役割をもつことを期待し、同大学の党委と評議会に教育の質を止まることなく向上させ、地元や地域さらには全国の経済・社会の発展の要求に応えるよう提案した。
同首相は、海外に出て留学するベトナムの学生が多い問題を取り上げ、主な原因が教育の質によっていると明確に指摘した。
同首相は、ハイフォン大学に自己責任・自主的推進の方向でのガバナンスの刷新、教育の質の向上を提案した。また引き続き教育プログラムや教程、教授法を刷新し、アウトプットや権威ある団体による品質検査に基づいた検査・評価をするように提案した。
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( 翻訳者:広瀬ないる )
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