ホーチミン市は日本の投資家にとって重要な投資先
2016年04月22日付 VietnamPlus 紙
ホーチミン市ビジネス・投資促進センターが4月22日に「ホーチミン市における越日間の投資・観光の促進」をテーマとして開催した会議で、出席した専門家らは、「ベトナムは日本にとって魅力的な投資先となっており、特にホーチミン市はベトナム全体の経済の中心というアドバンテージもあり、日本の投資家たちの重要かつ長期的なターゲットとなってきた」と確認した。
日本とホーチミン市間の投資協力の機会について、ホーチミン市人民委員会のグエン・タイン・フォン委員長は、ホーチミン市は農業、観光、IT、洪水対策、都市鉄道、医療などの分野に対する投資を奨励していると述べた。
これらはまさに日本がベトナムに投資する可能性やニーズがある分野、産業であり、よって、今後の日本とホーチミン市、さらには日本とベトナムの緊密な協力関係を推進する第一歩となるだろう。
グエン・タイン・フォン委員長は、ホーチミン市は常に、長期的、効果的な投資やビジネスの機会を求めてやってくる、日本を初めとした海外の投資家たちを歓迎し、共に歩み、あらゆる有利な条件を整えると確認した。
日本の飯島勲・内閣官房参与は、ベトナムと日本の間にはここ数年、両国企業間の様々な通商関係プログラムを通し、あらゆる分野で緊密な協力関係ができていると述べた。
飯島氏は、ホーチミン市には大きなポテンシャルがあり、今後、日本の企業はベトナム、特にホーチミン市により投資していくものと確信していると述べた。
外交関係樹立から40年以上が経ち、ベトナムと日本の関係は「アジアにおける平和と繁栄のための広範な戦略的パートナーシップ関係」にまで高まった。特にホーチミン市にとってみれば、日本は重要なパートナーの一つである。
ホーチミン市は日本の多くの地方都市と友好協力関係を結んでおり、日本は現在、ホーチミン市に対する投資総額では第6位で、なお有効な投資案件は865件、総投資額は約29億ドルに達している。その内、①加工製造業、②自動車・大型バイク・バイク・その他の車両の取引・小売・修理、③科学技術などの専門職、④不動産経営-の4つの分野が最大の誘致先となっている。
さらに、ここ数年、日本人観光客は常にホーチミン市を訪れる外国人観光客トップ10の上位を占めている。また、ホーチミン市から日本を訪れる観光客も増加し続けている。
会議の席上、ホーチミン市の指導部は日本企業に対し、今後数年間のホーチミン市の発展・投資の方向性として、①金融・信販・銀行・保険、②通商、③運輸・倉庫業、港湾荷役・海運貿易ロジスティックス、④郵便・通信、IT・コミュニケーション、⑤資産・不動産経営、⑥コンサルティング・科学技術情報サービス、⑦観光、⑧医療、⑨教育訓練-の9つのサービス部門と、①機械工業、②電子・IT、③化学・ゴム、④食品加工-のホーチミン市が特に重視する4つの工業部門に関連する企業への投資誘致に優遇政策を講じることになるだろうと述べた。
今回の会議で、ホーチミン市は、都市鉄道や下水処理、ビジネス、観光などに関するプロジェクトを初め、ホーチミン市に対する外国投資誘致政策について説明した。
日本に関しては、インフラ、環境、裾野産業、ハイテク農業、加工業、食品産業などに大きな強みがあり、ホーチミン市も特に関心のあるパートナーだとしている。
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( 翻訳者:尾崎菜南、佐久間彩夏、仁比祥太 )
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