「環境保護」の看板の背後に隠されたテロ組織「ベトタン」の素顔
2016年05月15日付 VietnamPlus 紙
ホーチミン市において5月1日と8日の日曜日、中部各省の魚の異常死事故に乗じ、「環境保護」の看板に隠れて公共秩序を乱す多数の人の群れが発生した。
この常ならぬ出来事は、ホーチミン市や全国の多くの人々に疑問を抱かせた。なぜ公共秩序紊乱の背後にいる人々は、魚の異常死が発生した後、政府、各省庁、各地方が冷静かつ慎重に、また科学的に事故の処理に敏速にあたっていることをよくよく知っていながら、「火に油を注ぐ」まねをしているのか、と。
統一した共通の指示の下で、中央の各省庁、地方政府、国内やアメリカ、日本、フランス、ドイツ、イスラエルといった国外を含めた多分野の先端的な研究機関や専門家が魚の異常死の現場に赴き、迅速に検証し、専門的あるいは専門横断的に評価している。
漁民や水産物養殖者といった被害を受けている地域の人々は、政府によって米・現金を援助されており、生産を継続する資金を得られるように銀行からは低利の融資や返済の猶予を受けている。
各地方が安全な魚を売る販売所を設けていることによって、ハティン省からトゥアティエン・フエ省までの各省の海産物市場は、安定を取り戻し、漁民はまた海に出ている。
中北部の各省に対する環境事故を前に、政府が時宜にかなった適切な指示をしたことにより、人々の生活を早期に安定させることができたといえる。
ほとんどの人は冷静に待機し、環境事故を引き起こした原因を究明している政府首相の指示実施については、関係機関の正式な情報や公的メディアのニュースに耳を傾けた。
しかしながらこのことで、事故の原因にまだ結論が出ていないのに、事柄の本質を故意に歪曲しようとする人たちがいる。
利用されている軽率な人や、政権に反対するために環境事故を利用する悪だくみをもっている日和見主義者やならず者さえいる。それでは彼らは誰か。
ホーチミン市公安からの情報によれば、中北部各省での大量の魚の異常死を引き起こした環境事故を利用して、テロ組織「ベトタン」は国内外のお尋ね者と手を組んで、さまざまな参加者を引き込んでいる。その中には未成年者や前科者もいる。「ベトタン」は環境保護を大義名分として公共の場所での紊乱を焚き付けている。
彼らは5月1日と8日にホーチミン市で大勢の人間を集め、公共の秩序を乱す事件を組織し、国内の反対分子が紊乱参加者を支援するグループを形成するように指示した。
この人たちはさらに、安寧秩序を乱し、選挙を破壊し、ひいては体制を転覆させるのに参加する人のために水・パンを用意したり、現金を配ったりするグループを組織している。
目下、彼らは人の群れを焚き付けて騒乱にするため、事を荒立たせようとしている。
私たちは、きたる5月22日の国会議員選挙と各級人民評議会議員選挙が全国の人民にとってとりわけ重要な政治的行事であると承知している。
それで選挙を破壊する悪だくみをもって、テロ組織「ベトタン」はベトナム国民に民主的権利や独立自由な人間の権利を享受させまいと望んでいる。
同じくホーチミン市公安の情報によれば、5月8日の紊乱において、何人かの反対分子は催涙ガスを噴射する容器をも持っており、青年突撃隊の警備員4人が負傷した。
この人たちはソーシャル・ネットワーキング・サービスを使い、秩序の維持に参加している公安幹部や青年突撃隊の居場所を捜して、威嚇するように呼びかけた。威嚇行為に応じて何段階かの報奨金が与えられた。
明らかにこれは、どの社会、どの体制でも断罪し厳罰に処す、個人へのテロリストの行為であり、ならず者・やくざ者の借金取り立てまがいの「シノギ」でもある。
悪だくみは暴露され、仮面が剥がされた。現在の「ベトタン」の正体はテロリストの組織である。
混乱を引き起こし、選挙を破壊し、政権に反対しようと、事情をよく知らない人や日和見主義者や少なからぬ前科者を引きずり込み、そそのかし、脅すために環境事故が看板に使われたことは明白である。
しかしその陰謀は、国を愛する人々を騙すことはできなかった。彼らは、やつらの策動に「貢献する」唆し・扇動や紊乱行動を前に、客観的な見方をもち、用心深かった。というのは、その悪だくみや行動は、投票日が無事に済むようにとのベトナム民族全体の意志と願望に逆行しているからである。
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( 翻訳者:今井昭夫 )
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