弁護士、水産物養殖者が汚染を引き起こす14企業を訴訟するのを支援
2016年05月09日付 VietnamPlus 紙
5月9日午後、ロンソン村(バリア―ブンタウ省ブンタウ市)人民委員会で、チャーヴァー川(ブンタウ市ロンソン村)で水産養殖を営む33家族が、チャーヴァー川を汚染して魚を大量死させたとして14の水産加工会社を訴訟する書類を製作するため、省内の11の弁護士業務組織と委任契約を締結した。
バリア―ブンタウ省弁護士団体副主任のホアン・ロン・ハー氏によると、同省弁護士団体の主任委員会は14企業の訴訟に向けて、33家族への一定の支援を各弁護士業務組織に分担した。
5月9日から各弁護士業務組織は、分担が決まった家族の法的手続きを支援し、来週中にブンタウ市人民裁判所に訴訟書類を提出する予定だ。
さらにハー氏によると、当初多くの弁護士は33家族に対し、汚染を引き起こした14企業への訴訟を無料で支援することを提案していたが、彼らが受け入れなかったため、請求可能額の5%のみを計上することで合意した。
2015年9月6日0時15分ごろ、ロンソン村チャーヴァー川の水産養殖者らは、川の養殖かごの中で、大量の養殖魚が死んでいるのを発見した。
事件が起こった後多くの水産養殖者は、先述の水産加工工場から未処理の汚染水が川に流れ出て養殖魚が死んだと考え、急ぎ死んだ魚を持って工場の門に押し寄せた。養殖魚はこれまでも何度も死んでいたが、原因を確定できていなかった。しかし水産養殖者らは常に真犯人は先述の水産加工会社だと考えてきた。
以前の事件が発生した後、各管轄機関は書類を作成し、原因を調査し、損害を見積もった。
省は、ホーチミン国家大学所属の環境資源研究所の専門家を招き、省の担当機関と協力してチャーヴァー川と第6水門地域(14の水産加工工場が集中して排水している地域)を視察し水のサンプルを採取した。
科学的な計算と、視覚的なデータを組み合わせた分析に基づいて、環境資源研究所は2015年9月6日から14日までのチャーヴァー川の養殖魚の死因は汚染水(主に酸素不足と亜硝塩酸NO2による)で、中でも汚染の主な原因は、第6水門の排水によるものである(汚染物質の76.64%を占める)と結論付けた。
環境資源研究所の評価結果から、資源環境局は養殖魚大量死事故に対する損害賠償責任を負う組織・主体は第6水門に排水している14の水産加工会社であると決定した。
それにもかかわらず、チャーヴァー川の水産養殖の33家族が何度も第6水門に排水している14の水産加工会社(ランカット集落)に補償を交渉、要求しても、各企業は故意に責任逃れをして補償してこなかったため、33家族は訴訟せざるを得なくなった。
彼らの要求している補償の総額は181億ドンで、その中で最も多いのは30億ドン以上の被害を受けたレ・ヴァン・トゥアン氏である。
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( 翻訳者:石井恵梨、樋口由里子 )
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