「ホー・チ・ミンとベトミン戦線」に関するシンポジウム
2016年05月18日付 VietnamPlus 紙


 5月18日の午前、ハノイにおいて、ホーチミン国家政治学院は、ホー・チ・ミン主席生誕126周年記念(1890年5月19日~2016年5月19日)とベトミン戦線成立75周年記念(1941年5月19日~2016年5月19日)に際し、「ホー・チ・ミンとベトミン戦線」という学術シンポジウムを開催した。同学院院長で党中央委員のグエン・スアン・タン教授・博士が、このシンポジウムを主宰した。
 シンポジウムの基調報告は次のことを明らかにした。30年近く外国で活動に従事した後の1941年1月28日、指導者ホー・チ・ミンは、帰国してベトナム革命運動を直接指導する決意をした。1941年5月10日、コミンテルンの名のもとに、彼は第8回インドシナ共産党中央委員会を招集・主宰し、我が国の革命の戦略を、めまぐるしい多くの変化が見られる世界と国内の情勢に合うように転換した。
 指導者ホー・チ・ミンの考えにより、1941年5月19日、ベトナム独立同盟(略称「ベトミン」)が成立した。それからベトミンの名は、1940年代を通して、民族解放と祖国防衛におけるベトナム民族の勝利と結びついてきた。
 ベトミン戦線は、革命事業での民族大団結に関するホー・チ・ミン思想の正しさを最も明瞭に示すものであり、その思想は現在の全民大団結の構築における党の基盤となった。
 シンポジウムは、ベトナム民族の偉大な指導者であり、民族解放の英雄であり、傑出した文化人であるホー・チ・ミン主席に対して私たちが恭敬の念を示す機会となった。彼は祖国の独立、人民の自由・幸福のために自分の全生涯を捧げた。同時に、これは私たちがベトミン戦線の誕生・組織化・活動に対する彼の大きな役割をより十分に深く認識する機会ともなった。
 シンポジウムは、民族統一戦線についてのホー・チ・ミンの最も核心的な思想や、ベトナム革命にとってのベトミン戦線の大きな役割・意義をより究明することに集中した。
 各代表は、ベトミン戦線の誕生が客観的な歴史的必要性から由来しており、ベトナム革命の根本的な問題の解決へ向けたホー・チ・ミンの創造性を反映している、と強調した。ベトミン戦線は、ホー・チ・ミンの民族大団結思想の凝縮した輝かしい表れであり、党と指導者ホー・チ・ミンの正しい革命指導の役割を確認するものである。
 シンポジウムでの討論は次のような点を明らかにした。ホー・チ・ミンによって創立・指導されたベトミン戦線は、理論的・実践的意義を有す、顕著な成功体験を残した。ベトミン戦線は民主的であり、党・政権・国家の強固な基礎となり、そこから監察や審査における戦線の役割を発揮し、社会的同調をつくり出し、国の発展の力となり、内部の力・民族の強い力を開発するのに貢献した。
 実践は常にとどまることなく変化するが、戦線に関するホー・チ・ミンの思想は依然として民族を明るく照らし、国際参入・門戸開放の時期においてベトナム共産党が継承し、発展させるための基礎となっている。
 一般的には民族団結戦線、個別的にはベトミン戦線を構築することについての我が党が成功を収めてきた教訓には、今に至るまでのベトナム革命の過程を一貫する戦略的意義が存する。

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( 翻訳者:阿部静香、佐久間彩夏 )
( 記事ID:2578 )