日本はベトナム人患者の日本でのがん治療を受け入れる用意がある
2016年05月04日付 VietnamPlus 紙
グエン・スアン・フック首相は5月4日午後、首相府で、ベトナムを訪問中の馳浩文部科学相と会談した。
会談で、フック首相は、馳文科相のベトナム訪問を歓迎し、ベトナムと日本の協力は多くの面で戦略的かつ包括的なもので、中でも、最も長期的で良好な、そして、印象深い協力は教育分野におけるものだと述べた。
フック首相は、ベトナムと日本が教育に関する協力戦略に署名したことに喜びの意を表明した。
フック首相は、日本で発生した地震による甚大な被害に対し思いを寄せるとともに、冷静に困難を克服し、インフラを再建し、生活の安定を目指す日本人の精神を高く評価した。
フック首相は、二国間の教育分野における協力はこれまでに多くの成功を収め、今も収めつつあり、私費留学生や言葉の学習者、そして、両国政府の奨学金も日増しに増えていると喜ばしげに語った。
ベトナムの教育訓練省は、学費の減免などの支援に関し、日本の17の大学と協定を結んでいる。また、ベトナム政府と日本政府は、質の高い人材を養成するとともに、2020年までに日本で1000人の修士を養成するという人材養成計画を積極的に推進している。
フック首相は、馳文科相に対し、調印された教育に関する協力戦略プログラムを引き続き実施し、日本側は引き続きベトナムの人材の養成・拡大への支援、両国の大学間協力の推進、両国間の学術研究協力の推進・拡大を継続するよう要請した。
フック首相は、両国人民間の深く親密な関係こそが両国人民間の文化的関係の発展にとって最善の条件であると確信していると述べた。
一方、会談で、馳文科相は、フック首相の首相就任を祝した。
馳文科相は、フック首相を近い内に日本にお迎えできることを楽しみにしているとの、フック首相への安倍首相のメッセージを伝えた。
馳文科相は、フック首相に対し、教育訓練分野における二国間協力の良好な成果を報告するとともに、日本の教育モデルのベトナムでの運用を引き続き展開していくことを確認した。
さらに、馳文科相は、日本は、放射線療法によるがん治療が進んでいることから、ベトナムの医師の日本での同療法によるがん治療の研究や、ベトナム人患者の日本での治療を受け入れる用意があると伝えた。
また、日本は、両国人民の文化や観光面での交流推進を目的に、文化的書物の保存、保管においてもベトナムを支援する用意があると伝えた。
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( 翻訳者:森本真由、山森美佳、吉野珠子 )
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