中部高原で干ばつのため7500ヘクタール余りの作物が全く収穫できず
2016年05月24日付 VietnamPlus 紙
農業・農村開発省栽培局の情報によると、これまでの気候変動の影響により、干ばつの状況は中部高原地方のいくつかの主力作物の生産に多大な影響を与えているという。
現時点までの見積もりでは、干ばつの被害を受けた工芸作物や果樹の総面積は11万766ヘクタールである。その中で、全く収穫できなかった面積は7,586ヘククタールである(496ヘクタールのコショウが日に焼けて枯れ、それは主に、ザーライ省の218ヘクタール、ダックラック省の277ヘクタールに集中している。残りは、2016年から2017年のシーズンのための生産性を100%失ったコーヒーの木である)。
主要なコショウの農地が受けた影響や被害は70%近くに上る。しかし、各地方省の農業・農村開発局の分析では、大部分の栽培地が灌漑用水不足地域にあり、栽培地の一部は干ばつの影響によって病気に感染し、ダックラック省やコントゥム省でコショウの木が枯れてしまったという。現在コショウの木には1㎏あたり16万ドンの値がついているため、人々は干ばつの影響を減らすために、灌漑への投資を続けている。しかし、一部の地域は干ばつの影響を受け、生産性が30%~50%となっている。
農業・農村開発省栽培局の実地評価と各地方との業務による評価によると、収穫をすべて失ったコーヒー農園の面積は計画区域内にも計画区域外にも広がっているという。
具体的には、計画区域内の栽培地であっても、十分な水源がなく、いくつかの世帯は収入を得るために成長の良いコーヒー栽培地に集中的に灌漑し、一方の、水源から遠い、成長が劣るコーヒー栽培地には灌漑のための投資をしなかったため、一部の栽培地が全く収穫できなくなることにつながった。収穫を全く行えなかった栽培地の大部分は山や丘の上に位置しており、水源を見つけるのが困難で、井戸を掘っても水源がないという状況である。
また、まったく収穫できなかった栽培地の一部は、(貧しい)少数民族同胞の地域と、比較的恵まれた条件があるものの、水源が少なく、コーヒーの価格が低かったため、いくつかの世帯がコーヒーへの灌漑のために力を集中させなかったキン族の地域にある。しかし、経済条件が厳しい少数民族同胞の果樹園は、より多くの被害を受けている。
中部高原地方の各地方省の農業・農村開発局の報告書によると、現在、中部高原地方の各省は季節の初めのスコールが数回降り、コントゥム省南部のいくつかの県やダックラック省、ザーライ省のいくつかの県では雨量が50㎜を超えたため、コーヒーの木が回復の兆しを見せている。しかし、生産性への影響は残っている。
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( 翻訳者:橋本実穂 )
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