ベトナム、国際原子力フォーラムATOMEXPO2016に出席
2016年06月03日付 VietnamPlus 紙


 第8回原子力国際フォーラムAtomExport2016が5月30日から6月1日にかけて、ロシア連邦の首都モスクワで開催され、世界55ヵ国の代表508名や240の外国報道機関を含む、450の報道機関が集まり、参加者数に関して記録的数字をマークした。
 ベトナムも原子力エネルギー局(科学技術省)や各報道機関の代表を国内から派遣し、ベトナムのニントゥアン第一発電所の建設に寄与する経験を鑑み、調査するために参加した。
 フォーラムは、シンポジウムや展覧会、最先端の原子力設備・技術の展示といったイベントとともに、ロシア連邦国営原子力企業ロスアトムによって開催された。
 今回のフォーラムの内容は主に2つで、「[CO2を]排気しないエネルギーバランスの基礎としての原子力」と「原子力の将来・新しい参加者」だ。3日間の開催期間中、5,000人以上の来場者が見学した。
 フォーラムの場で、ロスアトム代表取締役社長のセルゲイ・キリエンコ氏は、原子力の最先端分野の発展は消費者への安定したコストでのエネルギー供給を保証すると同時に、住環境へのCO2の排出制限に貢献するものだとの見方を示した。
 国際エネルギー機関の計算によれば、世界の各原子力発電所は現在約560億トンの環境へのCO2排出量の削減に貢献しており、ロシアの原子力発電所のみに関して言えば、2030年までに7億1,100万トンの削減に貢献するだろう、とのことである。
 ロシアがベトナムの建設を支援する予定のニントゥアン第一原子力発電所に関しては、原子力エネルギー局長のホアン・アイン・トゥアン氏によると、1~2年後にようやく建設の着工日が具体的に発表できるはずだという。というのもベトナムは、特に日本の福島原子力発電所での事故以降、原子力の安全水準に関する諸要求を高めるために、この着工時期をすでに主導的に延期しているからだ。
 しかし、発電所担当の幹部の育成といった諸々の準備作業は依然として積極的に進められている。

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( 翻訳者:鈴木加奈 )
( 記事ID:2671 )