首相:人口の90%が医療保険に入る目標を立てる
2016年06月03日付 VietnamPlus 紙
病院職員が診察の案内をしているところ
病院職員が診察の案内をしているところ

 6月3日の午前、グエン・スアン・フック首相とブ・ドゥック・ダム副首相は、各官庁や全国の各地方とともに全国民の医療保険加入実施を推進するための方策について話し合うため、オンラインでの会議を開いた。
 会議では、全国民の医療保険加入実施の推進に向けた方策についての議論に焦点が置かれた。

  「すべての地での実現を目指す」

 会議の冒頭のスピーチでグエン・スアン・フック首相は、医療保険に入る比率を高め、国民皆保険にすることは、特に党、国家、社会共同体が関心持つ貧しい人々や困難な状況の人々にとってとても必要なことであり、これは社会保障として最も重要な決定的政策の一つである、と強調した。
 グエン・スアン・フック首相は「これは大変重要な会議で、各地方や官庁の指導者たちが皆集まり、大多数の国民に関係している大きな事業について議論するものである。目標は極めて明確で、その目標とは90%の国民が医療保険に入ることである(現在は78%)。その展開を可能にするのはどんな方法や方策かを私たちは議論する必要がある、どんな方法を用いて医療センターのIT化をはかるのか、予算を大きく無駄にせずにどのような源力を動員するのかなどである」と指摘した。
 「指標をどこまで高くするか、85%かそれとも90%だろうか?私は91%にすべきだと考えている」と首相はアドバイスし、この会議で議論される意見は、全国民の医療保険の発展の中でその数だけでなくその質も含め、それぞれの官庁や地方の責任を明確にする必要があり、医療保険証を持つ患者に健康のための各権利を十分に享受できることを保障するよう提議した。
会議でブ・ドゥック・ダム副首相は、「首相はすべての地での実現を指導し、実現でき、実際に機能するように、国民と実質的に関連する業務を選ぶことを要請している」と表明した。
 会議のなかで、財務省次官でベトナム社会保険庁長官のグエン・ティ・ミン氏はこれまでの報告と、医療保険加入者拡大を推し進めるための建議を提示した。
 医療保険の発展と加入対象者拡大について、ベトナム社会保険庁の統計によれば、2015年に全省庁が全国民の76.5%医療保険加入という目標達成に尽力した。また2016年始時点では7080万人が保険に加入していて、2015年の数字から83万人上乗せされており、現在も更なる拡大に向けた努力を続けている。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:片方明、山森美佳 )
( 記事ID:2687 )