EUがベトナムの干ばつ・塩害地域の人々のために200万ユーロを援助
2016年06月20日付 VietnamPlus 紙
ハウザン省ヴィトゥイ県における塩の侵入を防ぐ堰づくり
6月20日、欧州連合(EU)の代表団は、欧州委員会がベトナムにおける干ばつ・塩水遡上被害を受けている住民の緊急支援のため、200万ユーロ(約500億ドン)相当の人道援助を用意すると発表した。
欧州委員会の人道援助・危機管理担当委員であるクリストス・スティリアデス氏は、「深刻な雨量不足はベトナムの人々の生計、食糧安全保障、飲料水へのアクセスに影響を及ぼしている。EUの今回の援助は、被害を受けた家族がこの困難を乗り越えるための支援に大いに貢献し、彼らの必須需要に対応できるだろう」と述べた。
今回の援助は欧州委員会の人道援助・市民保護総局(ECHO)を通して、EUのパートナーである各人道団体による支援提案を可能にする。この支援提案は、甚大な被害を受けている地域で最もリスクを被っている一部住民の重い負担を軽減することを目的とする。
この資金は、食料、飲料水へのアクセス、衛生確保への援助という最も緊急な需要に応じることに焦点を当てるだろう。
ベトナムの干ばつ状態は長引き、被害は全国の全63省中39省にまで及び、広範囲における水不足、農耕地の乾燥が起こっている。
異常気象の影響はメコンデルタに位置する全省、中部の南側地域及び中部高原にあらわれており、約40万ヘクタールの収穫の見込みのある農耕地が、それぞれの規模の被害を受けている。
この数か月間、水不足はメコンデルタにおいて甚大な塩害を起こし、塩水侵入は20-25kmの内陸にまで及んだ。政府は様々な措置を実施し、準備してあった対応策を展開していたが、今回の自然災害は当初の予測よりもはるかに深刻であった。
多くの干ばつの被害を受けている地域において、予報によると雨季は9月に始まる。しかし農民たちには苗木を再植え付けし、自身の生活を安定させる時間が必要である。
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( 翻訳者:阿部静香 )
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