スレマンに墜落したインドネシア陸軍ヘリ、40年物
2016年07月11日付 Kompas 紙
スレマン県カラサン郡タマンマルタニ村のコワン地区のインドネシア陸軍ヘリの墜落現場(7月8日)
スレマン県カラサン郡タマンマルタニ村のコワン地区のインドネシア陸軍ヘリの墜落現場(7月8日)

スレマンに墜落したインドネシア陸軍ヘリ、40年物


ジャカルタ、kompas.com
 インドネシア陸軍情報局長サブラル・ファディラ准将は、スレマンに墜落したインドネシア陸軍が所有するベル・エアクラフト社製205A-1型ヘリコプターがアメリカ製であることを公表した。

1976年に作られたそのヘリコプターは、今年で製造から40年目となる。しかし、同准将は離陸前に地上スタッフによってヘリコプターの機体点検が入念に行われており、飛行の安全基準は満たされていたと述べた。

「このヘリは1976年アメリカ製だが、飛行の安全基準を満たしていると言われている」と同准将は去る7月8日、中央ジャカルタの軍情報局メディアセンターでの記者会見の際に述べている。

 同准将は、インドネシア陸軍は現在のところそのヘリの明確な墜落原因をまだ突き止めてはおらず、調査進展のために調査チームを構成し、その調査段階において現場を特定したところだと話した。

 「現時点ですでに捜査を行うための調査団が結成されている。今夜にも彼らはジョグジャカルタ市へと出動する」と同准将は述べた。

 登録番号HA-5073のインドネシア陸軍が所有しているベル・エアクラフト社製205A-1型ヘリコプターは事故に見舞われ、7月8日西部インドネシア時間15時16分頃、ジョグジャカルタ特別州スレマン県カラサン郡タマンマルタン村のコワン地区に墜落した。

 そのヘリコプターは、スレマン県カラサン郡タマンマルタニ村のコワン地区の住民、ヘル・プルワント氏(58)とパモ氏(45)の所有する民家2軒を押しつぶした。

 サブラル准将の発言によると、そのヘリコプターはインドネシア西部時間15時6分にジョグジャカルタのアジスチプト空港へ向けてソロのアディ・スマルモ空港を離陸した。その後管制塔はそのインドネシア陸軍が所有するヘリコプターと交信が取れなくなり、インドネシア西部時間15時16分に通信が途絶えたことが明らかにされた。この事故によって3名が死亡した。

 ヘリコプターには乗員5名と乗客1名が乗っていた。ティトゥス・ベネディクトゥス・シナガ航空大尉(第一操縦士)、アンガ・ジュアン少尉(第二操縦士)、スルカ・ロフマッド氏(情報技師)、セルダ・シライト氏(飛行士)、コプダ・スココ氏(整備員)である。同乗していた1名の民間人はフランシスカ・ニラ・アグスティン氏である。

 アンガ・ジュアン少尉(第二操縦士)、ゼルダ・ヨギ・リスキ・シライト氏、フランシスカ・ニラ・アグスティン氏の3名が亡くなった。

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( 翻訳者:佐近優太 )
( 記事ID:2736 )