首相、ハティンFormosaに直ちに賠償するよう要求
2016年06月30日付 VietnamPlus 紙
中部の海岸地方4省の魚大量死の原因を発表するマイ・ティエン・ズン政府官房長官
6月28日、ハティンFormosa興業鋼鉄有限責任会社(ハティンFormosa会社)は、ハティン省からトゥアティエン=フエ省に及ぶ4省で環境事故を引き起こし、海産物を大量死させた責任を認めた。
これは6月30日午後に行われた2016年6月の政府専門記者会見で、政府報道官であるマイ・ティエン・ズン政府官房長官から発表された情報である。
記者会見には、各大使館の報道官、国内外の記者の関心が集まった。
Formosaがベトナムの党、政府、人民に謝罪
記者会見での発言でハティンFormosa興業鋼鉄有限責任会社の6,300人の幹部と職員を代表し、陳元成取締役代表はハティン省、クアンビン省、クアンチ省、トゥアティエン=フエ省を含むベトナム中部4省で海産物を大量死させた環境事故について責任を認め、ベトナム人民へ謝罪した。
「我々の会社はベトナムの党、国家、国会、政府そして政府首相に対し、先の環境事故でベトナム中部4省の人民の生活、生産活動、生業と海域環境に重大な影響を与えたことを謝罪します」と陳元成取締役代表は述べた。
マイ・ティエン・ズン大臣によると、ハティンFormosa社は自社の責任を認めるとともに、5点の約束をした。それは、重大な環境事故を起こしたことに対する政府とベトナム国民への公開の謝罪と、人々への経済的な損害賠償、職業を移行する支援、ベトナム中部地方の四つの省における汚染処理と海洋環境回復への賠償で、総額は11.5兆ドン、5億USドルに相当する。
ハティンFormosa社は、廃棄物・排水処理系統の問題を徹底的に見直し、完全な生産技術を整備し、ベトナム国家管理機関の要求に従った環境に排出する前の有害廃棄物の徹底的な処理を保障し、既に起こったような環境事故を再び起こさないことも約束した。
会社では、ベトナムの各省庁や部門、中部各省と協力して合同の解決法を打ち立て、中部の海洋環境を監督し既に発生したような環境事故を防ぐことを保証し、ベトナム国民や世界各国への信頼を築く予定だ。
取締役代表は、ベトナム政府に対しこの問題に関する約束を確実かつ十分に実施すること、またベトナムの環境・資源保護の法律への違法行為を二度と起こさせないことを約束した。
「この事故を解決する中での心からの誠意と最大限の努力によって、私たちはベトナムの党、国家、国民の理解を得られることを望んでいる」と陳元成氏は述べた。
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( 翻訳者:阿部静香、橋本実穂 )
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