毎年、ベトナムでは3万6千件の家庭内暴力が発生
2016年07月05日付 VietnamPlus 紙
家庭内暴力は全世界に共通する問題であり、女性の身体や心理だけでなく、子どもや家族、そして社会に多くの深刻な結果を残すものである。
潘基文国連事務総長は次のように述べた。「各紛争地の女性や少女に対して起こっている残忍な罪悪や、世界のあらゆる国で発生している家庭内での暴力行為はまさに人類の進歩に対する深刻な脅迫である。これは女性の自由権を否認する行為である。ゆえに、女性と少女の保護とその権利の委譲はある重要な解決方法なのである」
ベトナムでは、女性に対する暴力のほとんどが男性によって引き起こされるものであるため、男性が女性に対する暴力を撲滅することにおいて決定的な役割を担っている。
暴力の撲滅を女性だけの責任にすることはできない。男性が暴力に抵抗する声を発するときこそ、女性や少女に対するあらゆる形の暴力の撲滅へと進む重要な一歩なのである。
2010年に発表された「ベトナムにおける女性への家庭内暴力についての国家研究」によると、ベトナムでは58%の結婚した女性が、人生で最少でも一回の暴力を経験するという。この数から、暴力行為はどんな人にも発生し得るということがわかる。
女性に対する暴力は女性にとってだけでなく、家庭や国家の経済の損失になる。家庭内暴力の犠牲者である女性の収入はその他の女性たちよりも35%低い。
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( 翻訳者:山森美佳 )
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