2万人以上のベトナム人労働者が韓国語の試験で「酷烈な」競争
2016年10月04日付 VietnamPlus 紙
韓国に行く手続きをするベトナムの労働者
ベトナム人労働者の不法滞在の割合が増えたことで派遣労働の採用を休止して3年、11回目の韓国語試験が10月8、9日に4か所で再び行われる。受験生は2万1,622人にも上るが、採用される労働者はわずか2,100人である。
この試験は、労働傷病兵社会省と韓国人材開発機構(韓国HRD)が実施している。
出題と採点 : 韓国側が担当
ハノイにおける試験場は、ハノイ工業大学と労働社会大学の2か所であり、ニンビン省以北からの1万人以上に対応する。
ヴィン市(ゲアン省)では、ヴィン技術師範大学を試験会場とし、タインホアからクアンチ、トゥアティエン・フエ省までの7,400人に対応する。南部では、ホーチミン工業技術短期大学に試験会場を置き、南部各省の3,100人以上の受験生に対応する。
内容に関しては、受験生は筆記と聴解の二つの形式に取り組む。筆記はマークシート方式で、聴解では会話を聞き、正しい答えを選択する。この試験は、両日合わせて4つの時間帯で実施される。朝の部は、10時〜11時40分、午後の部は14時に開始する。結果発表は、10月17日にWEBサイト(www.colab.gov.vn.)上で公開される。
海外労働管理局(労働傷病兵社会省)の副局長ダン・シー・ズン氏によると、出題、準備、採点などは韓国人材開発機構(韓国HRD)が行い、全ての問題は厳重に保管され、韓国からベトナムへ移送されて試験会場で配られる。
答案用紙も韓国側が直接回収し、採点する。いかなる団体、個人も試験結果に関与することはできないため、受験生は詐欺情報に警戒が必要である。
今年の試験は、消極的事態の発生を抑えるため、試験会場内の監視員配置を強化している。受験生は、電波を発する電子機器、録音できる携帯電話、録音機などを試験会場内に持ち込むことができない。
試験会場には、受験生が身体に隠した持ち込み不可の電子機器を発見するためのゲートを設置する。カンニング行為を行った受験生は、受験を取りやめ、またその後2年間の受験を禁止される。
倍率は10倍
この試験では2万1,622人中2,100人しか採用されず、その数は決して多くない。受験生はこの競争に勝つため、必死で努力しなければならない。その倍率は10倍で、大学入試競争より高い。合格者は原則点数の高い人から順に選ばれ、80点以上取得した人に限る。(満点は200点)
受け入れ予定数である2,100人は、2017年前半の半年の受け入れ暫定数であり、目標にあるように、韓国におけるベトナム人労働者の不法滞在の割合が下がれば、12月には韓国側が2017年中の労働者受け入れ制限を見直し、採用を増加させる可能性がある、と海外労働センター(労働傷病兵社会省)の副センター長レー・マィン・フン氏は述べている。
韓国での労働で得られる収入は、比較的安定している。仕事の内容によるが、1人平均で1,000ドル(2200〜2500万ドン相当)である。これは残業分を除いた額であり、もし労働者が頑張って残業をした場合には、この金額は著しく増加する。
一方、ダン氏によると、韓国で働きたい労働者が、10月の生産・製造分野の韓国語試験に合格できなかった場合は、11月に行われる漁業分野の労働者のための韓国語試験を引き続き受験することができる。漁業分野の受け入れ予定数は1,300人である。
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10月8,9日の試験時間
午前(1,3部): 10:00〜11:10
(読解は10:00〜10:40、聴解は10:40〜11:10)
午後(2,4部): 14:00〜15:10
(読解は14:00〜14:40、聴解は14:40〜15:10)
受験生は、試験場に7時(1,3部)、12時(2,4部)に到着し、試験室には9時(1,3部)、13時(2,4部)前には入室していること。遅刻者の受験は認めない。
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( 翻訳者:本間美帆 )
( 記事ID:2852 )