ビナミルク、「学校牛乳」プログラムを率先して展開
2016年10月06日付 VietnamPlus 紙
「学校牛乳」を始めて10年近く。恩恵に与かった児童数は38万人、ビナミルクからの資金提供は920億ドンにのぼる
2016年10月5日、トゥエンクアン省においてビナミルク(訳注:ベトナム最大の乳業メーカー)は2016年の学校牛乳プログラム開始式を催した。同時にベトナムで最も貧しい14の省トゥエンクアン、ライチャウ、ハーザン、ディエンビエン、ソンラー、ラオカイ、カオバン、コントゥム、ホアビン、バックカン、ランソン、イェンバイ、ザーライ、ニントゥアンの学生に140億ドンを授与した。
これに先立ち2016年9月末、10年間の学校牛乳プログラム実施展開の成功実績のもと、ビナミルクはドンナイ、バックニン、ブンタウの各省教育訓練局と提携し、これらの省で2016-2017年の給食牛乳プログラム開始式を正式に行った。
一年度を通して各省の学校で、約50万の生徒が牛乳を飲めるということは実質的な意義のある活動であり、政府が先日新たに承認した国家「学校牛乳」プログラムに対応するものである。
実施期間はそれぞれ異なっても、これらの各地方での学校牛乳プログラムが栄養失調を改善し、こどもたちの体力・学力両面での向上をもたらすという点で、非常に効果が見られるものである。
2007年より学校牛乳プログラムを最初に実施した省であるバリアブンタウ省では、栄養失調による低体重の6歳以下の小児の割合が、2006年の10%から2015年には1.6%に減少した。また、栄養失調による低身長の割合は2012年の4.7%から2015年の2.7%まで減少した。
北部で最初にプログラムを展開したバックニン省では、栄養失調による低体重の割合が、2013年の6.6%から2015年の2.3%まで下がり、低身長は8%から3.8%に減少した。
ドンナイ省は現在、学校牛乳プログラムを最大規模で実施している省で、幼稚園と小学校で牛乳を飲んでいる。ドンナイは、広大で複雑な地形のため数多くの困難に直面したが、このプログラムは印象的な結果をもたらした。2013年に9%であった低体重児の割合は、2015年には6.2%に減少し、低身長児は10%から7.5%に減少した。
そのほか学校牛乳プログラムは、小児の発達や健康に対する牛乳摂取についての社会の認識を改善することに貢献し、自分の子供が学校で飲む牛乳の出自や品質について保護者を安心させ、保護者が子供のために買う牛乳の費用の負担を軽減させた。
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( 翻訳者:菊地紗希、西晶子 )
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