10月28日、ハノイにて、ベトナム友好組織連合会はトム・ヘイデン氏を偲ぶ会を開催した。同氏は、概して進歩的であった公民権運動やベトナムに平和を求めるアメリカの反戦運動、そして越米関係に大きく貢献した人物である。
　偲ぶ会のスピーチで、グエン・ヴァン・フイン・ベトナム平和委員会副主席は、2016年10月23日、ベトナム人民の長きにわたる親愛なるアメリカの友人で、有名なアメリカの平和活動家であるトム・ヘイデン氏が、その心臓の鼓動を止め、非常に多くのアメリカとベトナムの友人たちに悲しい衝撃をもたらしたと語った。
　ベトナム平和委員会や越米協会、そして多くのベトナムの友人たちが、トム・ヘイデン氏の家族やアメリカの友人たちに弔電を送った。
　元国家副主席でベトナム平和発展基金会長のグエン・ティ・ビン氏は弔電にこう記した。「ベトナム人民はこの悲しみを遺族・親族、友人たち、アメリカ人民と分かち合っています。1960年代初頭から、トム・ヘイデン氏はベトナムを一つの戦争としてではなく、一つの民族として、一つの国家として分かってくれた最初のアメリカ人の一人でした」
　弔電はアメリカの友人によって何人かのアメリカ国会議員にも送られた。
　トム・ヘイデン氏は1939年12月11日、アメリカミシガン州デトロイト生まれ。まだ学生だった頃から、彼は公民権運動で多くの闘争活動を行なってきた。
　何度かベトナム訪問をするうちに、彼はのちに友となる故ファム・ヴァン・ドン首相や、音楽家でベトナム平和委員会副主席兼総書記だった故ド・スワン・オアイン氏に出会った。
　トム・ヘイデン氏は平和、環境保護、人権に関する非常に多くの新聞記事を書き、20冊近い本を出版した。そのうちの３冊はベトナムに特化して書かれたものである。
　国会議員として、トム・ヘイデン氏は、カリフォルニア州の上院議員と下院議員を18年間余り務めた(1982年～2000年)。同氏はアメリカの非常に多くの大学で教鞭をとっていた。その教壇上では、平和、人権、民主主義について話す彼の声が常に響いていた。
　グエン・ヴァン・フイン氏は次のように認めている。「越米人民間の友情のため、越米の全面的パートナーシップ発展のため、そしてベトナム、アメリカそして各国の正義・平和のために、トム・ヘイデン氏は私たちと闘争の道を歩み続けていくだろう」

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（ 翻訳者:石前亜希 ）
（ 記事ID:2945 )