JICA、ビエンホアの排水プロジェクトの施工短縮を提案
2016年11月01日付 VietnamPlus 紙
11月1日午後、日本国際協力機構(JICA)とドンナイ省人民委員会はビエンホアの都市排水下水処理プロジェクトの資金援助について話し合った。
当プロジェクトを実現するには、日本円で450億円(約8兆2000億ベトナムドン相当)以上の費用がかかる。そのうち、日本のODAの資金協力が380億円(約7兆ベトナムドン)を占め、残りはベトナム国内負担の資金だ。
ドンナイ省人民委員会委員長とJICA代表らによると、ビンズオン省やトゥアティエン・フエ省で同様に展開した都市排水下水処理プロジェクトの施工期間は38か月である。
一方で、ドンナイ省が提示したビエンホア市のプロジェクトでは施工期間は48か月を予定している。もし施工期間が長引けば、プロジェクトのコストも増すし、外国人専門家や施工会社に支払う料金も増えていく、とJICA代表は述べる。もし36~38か月でプロジェクトを完了できれば約50億円のコストを軽減できる。
ビエンホア市街のプロジェクトの施工過程では、あちこちで地下構造物に当たるのは間違いない。そのため、前述の予定期間は施工過程で生じる障害に対処することを見越したものである、とドンナイ省人民委員会副主席のチャン・ヴァン・ヴィン氏は語る。一方で、もし施工中に雨季に入ってしまえば工事の質に影響が生じる。このような理由から、ヴィン氏はビエンホアの都市排水下水プロジェクトの施工期間を短縮し、42か月とする提案をした。
現在、ビエンホアにはまだ生活排水処理システムがない。ビエンホアの生活排水はすべて直接川に排出され、域内約2000万人の市民に供給される水源であるドンナイ川の水質の低下を招いている。
また、ビエンホアで発生する浸水の状況は日に日に深刻になっている。ビエンホア市の調査によると現在市内28か所で浸水し、そのうち9か所は中央管理道路、残りの数か所はビエンホア市、またはドンナイ省管理下の道路上の浸水である。浸水する中央当局管理下の9か所は主に国道1A号線、国道1K号線、国道51号線、国道20号線などに位置している。
近年、雨が降ると、ビエンホアでは多くの道路や地域で甚大な浸水被害を受け、交通渋滞を引き起こしたり、市民の生活や各企業の生産・営業過程に影響を及ぼしている。
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( 翻訳者:石井恵梨 )
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