ヴィスエン国境戦線で戦死した6人の烈士の遺骨を回収
2016年10月29日付 VietnamPlus 紙
10月27日と28日の2日間、ハザン省(訳注:ベトナム北部、中国との国境地帯)軍事司令部は捜索隊を組織し、同省ヴィスエン県タイントゥイー社の国境地帯で戦死した6人の烈士(訳注:戦死者)の遺骨を回収した。
ハザン省軍事司令部及びヴィスエン県人民委員会は追悼式を執り行い、ヴィスエン国立戦没者墓地に遺骨を埋葬した。
ハザン省軍事司令部によると、烈士6人の遺骨のうち2人の遺骨は、タイントゥイー社ザンナム村ナラ集落にある400高地の標高の12.7mm機関銃陣地で発見された。
この2人の烈士の遺品にはチュオンソン金星万年筆、腕時計、食事用スプーン、財布、またおびただしい携行書類があったが、あまりに長い時間が経過していたために朽ち果てており判読不能となっていた。あとの烈士4人の遺骨は、タイントゥイー社ナムガット村の685高地で発見された。
ヴィスエン県に属すタイントゥイー社、タインドック社、シンチャイ社、ラオチャイ社の国境地帯にある各社では、交通路は往来がきわめて困難で、高い山々に覆われ、さらに戦後に残された非常に多くの障害物・爆発物がまだ処理し克服されていない。2015年から現在まで、ハザン省軍事司令部は31柱の烈士の遺骨を収集してきたが、主にはヴィスエン県タイントゥイー社内に属す国境地帯においてである。
ハザン省軍事司令部司令官のドアン・クォック・ヴィエット大佐によると、遺骨の捜索・収集・回収は義務であり責任であり、同時に抗戦で殉職した烈士の恩を知る「水を飲んだら水源を思い出す」感情を体現することでもある。ハザン省軍事司令部は遺骨の捜索・収集・回収作業を引き続き推進し、ヴィスエン国境戦線で犠牲となった烈士たちを一刻も早く戦友たちと一緒に墓地に埋葬する、としている。
(訳注:ヴィスエン国境戦線は中越戦争の激戦地の一つ。とりわけ1984~85年が最も激しかったといわれる)
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:一橋弘人 )
( 記事ID:2950 )