年初からこれまでのカラオケ店の火災を振り返る
2016年11月02日付 VietnamPlus 紙
火災の現場
2016年11月1日、13時45分頃、ハノイ市カウザイ区チャンタイトン通りの7階建てのカラオケ店で大きな火災が発生した。
火元は1階部分であると確認され、その後火は上層階に燃え移り、カラオケ店全体に広がり、周辺の民家をも巻き込んだ。
今回の火災は、4棟の家屋を全焼させ、灰と建物の鉄の骨組みと黒い煤まみれの種々雑多な壁だけを残した。周囲の多くの家屋が煤けた。
火災のあった店の前にとめてあった数十台のオートバイも全焼した。現場から約200m離れた5人乗りの車1台も燃えた。家屋にいた多くの人びとが火災を逃れるために、窓から飛び降りなければいけなかった。
消防警察署カウザイ区第3支部は、10台以上の消防車・1台の消防はしご車・水槽車を出動させ、数十人の消防士が現場に到着し、消火活動に尽力した。
15時45分には、消防警察署は他の部隊と力を合わせて鎮火に成功し、取り残された人々を外に連れ出した。現在火事の原因の調査が行われている。
このように、2016年11月までで、全国で10件近くのカラオケ店の火災が発生した。連続する火災が、この業界の経営活動を行う施設における火災の消防安全違反の状況について厳重な警告を発している。
以下は2016年に起きた主なカラオケ店の火災である。
1月24日:ハノイ市デーラータイン282番地のカラオケ店「トゥーハーイ」の火災。死傷者は
出なかったが、カラオケ店への被害は甚大だった。
3月18日:クアンニン省モンカイ市チエウヅオン通り146番地のカラオケ店「バージョン2」
の火災。22名の利用者は安全に脱出した。
5月7日:クアンガイ市チャンクアンジエウ通りのカラオケ店「クオンファット」の火災。損
害は約10億ドン近く(訳者注:日本円でおよそ483万円)にも上る。2か月後の7
月28日にも、同店でカラオケルームの一室から再び大きな火災が発生。幸いにも
この火災による死傷者は出なかった。
8月31日:ハノイ市タインスアン区ヴートンファン通り157番地のカラオケ店「ゾーゾー」の
火災。この火災による死傷者は出なかった。
9月17日:ハノイ市カウザイ区グエンカン通り85番地の「カラオケゴールド」店の火災。死
傷者は出なかったものの、グエンカンの7階建てのカラオケ店で発生した火災は、
この7階建てビルの中の財産をほぼ全部損壊させた。
10月12日:ティエンザン省ミー・トー市第5町会レーヴァンファム通りのカラオケ店「コー
ジー」の火災。同カラオケ店のカラオケルームは完全に焼け落ちたものの、幸いに
も死傷者は出なかった。
11月1日:ハノイ市カウザイ区ジックヴォンハウ町会チャンタイトン通り68番地のカラオケ
店の大きな火災。炎はすぐに燃え広がり、隣接する4棟の高層ビルと交通手段を全
焼させた。関係当局の確認では、この火災により13名が死亡した。
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( 翻訳者:仁比祥大、森本真由 )
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